1話 ページ2
突然だが、私はオタクである。様々なジャンルを読み漁り、アニメを見て、二次創作なんかもバッチリといける口のオタクである。
そんな私だが、唯一ちょっと無理かなと引いてしまうのは、「エグいかつえげつないほど推しがお亡くなりになられてしまう」アニメである。
1度、某イラスト投稿サイトを漁っていて見つけたイケメンのアニメを見たが、直ぐに撃沈した。
なんせ人が亡くなる亡くなる亡くなる。嵐。オマケにエグくて辛くて泣いた。しまいには私の推しが辛い辛い。私には無理だと悟った。
そんなわけでソッチ系のジャンルには手を出さなかった私だが、唯一ホントに初期の方しか見なかったのが、あの有名な進撃である。
初期にお亡くなりになられる何人ものいい人達。何度救済系二次創作を読み漁って心を落ち着けたことか。
あ、もちろん曲もキャラも好きですよ。救済可能のオリジナルキャラで進撃世界が味わえるかつ初期ストーリーのみの進撃のゲームはやった。泣いた。
もうお分かりであろう。私はハピエン主義である。多少の困難と辛い壁があっても、それを遠回りに遠回りに乗り越えてハピエンに持ってかれたら私は直ぐにハートを押す。
………………そんなヤバい系なものが無理な私の目の前には、現在、何があると思う？
正解はね。
得体の知れない赤黒い飲み物。ブラッドにしか見えない。いやきっと違うんだろうけれども。
休日の今日は親が仕事でいないため、昼食を作るべくキッチンに来たら、ダイニングテーブルにあったのがこれである。
「………お母さん、ザクロジュースでも作ったのか？」
うん。そうに違いない☆
無理やり自分を納得させ、とりあえずコレを冷蔵庫に保管しておこうと手に持つ。
その瞬間。
ズルッ
「えっ？」
ガシャンッ、と大きな音を立て、その得体の知れない飲み物は転んだ私の頭に降り掛かってきた。
思わず目を閉じ、ビショビショの顔をとりあえず手で拭って目を開ける。
「全くなんてテンプレな………は？」
目を開けて広がったそこは、私の知る所ではなかった。
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mno(プロフ) - 久しぶりにこれだ！私の好きな作品!となることができました。更新楽しみにしてます (2022年11月5日 9時) (
レス) @page28 id: e30673860e (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - これは良い作品の予感、更新楽しみにしてます。 (2022年2月9日 17時) (レス) @page25 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2021年8月31日 17時
