Shape.【ポケモン短編 / 原型、時々トレーナー】

＊ ページ35

ボールを引っ込めてみると、グライオンは威嚇を止めたがどこか寂しげにAの手元を見つめる。
疑問に思ったAが再度同じボールを構えてみると、また不満そうな鳴き声で鋭い尻尾を向けてくるグライオン。
それでも構えたボールを降ろすと しゅん、とハサミや尻尾を落とすのだから、Aの頭には疑問符が浮かぶばかり。

どうしようかと考えを巡らせた後に行き着いた結果、Aはまだ入るポケモンのいない、空のボールを見せてみることにした。

Aが差し出したそのボールを見るなり、グライオンは今度は嬉しそうな声で尻尾を一度振る。
…憶測にすぎないが、これは。

「…捕まえてもいいの？」
試しにAがそう訊ねると、その言葉を待っていたかのようにグライオンは威勢の良い返事をした。
「…じゃあ、」
Aはそう言って微笑み、グライオンに歩み寄る。

「よろしくね、グライオン」
こつん、とグライオンの頭に優しくボールを当てる。
グライオンは満足げな表情で、綺麗な光とともにボールの中へと吸い込まれていった。

＊

翌日、Aはさっそく近所の仲の良い知り合いにグライオンを紹介した。
するとその知り合いはこう話した。
「そのグライオン、Aの家のすぐ隣の木に住み着いてた子じゃん」

「…え」
Aの、何度目かのこの反応。

気づかなかった…！

そんなA達のやり取りの横で、グライオンはまた嬉しそうに笑うのだった。



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グライオン好きなんですよ(唐突)
アニポケダイパのサトシのグライオン見たことある方いらっしゃいます？？ めちゃくちゃ可愛くないですか？？？ あれでグライオンに落ちました。
最近は元気にアルセウスやってるんですけど、早くオヤブンのグライオンちゃん欲しくて仕方ないです。
クソ余談が止まらなくなってしまうのでここでやめときます。

【ギルガルド】スイッチ ◆→←【グライオン】ゲットして！

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