Shape.【ポケモン短編 / 原型、時々トレーナー】

【バイバニラ】アイスクリーム ページ27

「今日は何味にしよっか」
冷凍庫を開けるAと、彼女の背後からその中身を覗き込むバイバニラ。

冷凍庫に保存されている色とりどりのアイスクリームを眺め、悩んで唸る1人と1匹。

ばに、とバイバニラが淡い青緑色のフレーバーを指す。
「バイバニラはチョコミント？ いいね〜」
手を伸ばしチョコミント味のアイスを取ってやりながら、Aが笑う。

「私は…。う〜ん……じゃあ今日はクッキークリームにしようかな」
Aも決めたようで、細かく砕いたクッキーが散りばめられた白いアイスを手に取る。クッキークリーム味。


「んー、美味しいね」
Aが微笑む隣で、バイバニラもアイスを片手に嬉しそうにくるくる回っている。

Aとバイバニラの、こうして時々一緒にアイスを食べる時間はささやかな幸せであった。
一緒にいろんなフレーバーを食べ比べしたりしているうちに、1つの日課のようにもなっていた。

「これほんと美味しい、ちょっと食べてみて。バイバニラのも1口ちょうだい」

そう言って、2人は互いのアイスを交換し、一緒に1口。

「…おいし〜」
「ばに〜」

同時に頬を緩ませる。
アイスを口に運ぶタイミングから『美味しい』と言うタイミングまで揃ってしまい、顔を見合わせて笑い合う。

「あはは、バイバニラ、口についてるよ」
Aが指摘すると、バイバニラは「ばに…！？」と2つの顔の目を見開き驚く。
慌てて拭おうとするが全く見当違いの箇所を擦っているバイバニラにAはまた笑い、ハンカチでそっと口元についたアイスを代わりに拭いてやる。
綺麗になると、バイバニラは嬉しそうに2つの顔に笑顔を浮かべた。


アイスを完食し、リフレッシュ。
美味しくて冷たい物を摂取したバイバニラも、調子が良さそうに頭のツノから冷気を漂わせている。

終わりも2人で一緒に。


「ご馳走様でした」
「ばいら！」



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大遅刻ですが、あけましておめでとうございます。
皆様良い年末年始を迎えられたでしょうか。
そしてバイバニラちゃん可愛い。あの子のにっこり満開笑顔は反則級ですね……！
バイバニラ夢を書くにあたり、やはりここはアイスだろうと。
アイスを食べる時は、ぜひバイバニラちゃんのことを思い出してあげてください。

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