【ルカリオ】波動は『我ら』にあり。◆ ページ19
ルカリオはいつもAの気持ちを波動で感じ取っては、それに合わせた態度で彼女に寄り添っていた。
Aが嬉しい時は一緒に喜び、悲しい時は共に悲しむ。
Aの体調が優れない時はすぐに察して傍で面倒を見るし、困っているときは彼女を手伝おうとできることを探した。
こうしてAとルカリオは様々な感情を共有していくたび、互いへの恋心も育むようになった。
そう、今も。
天気の良いとある昼下がり。
Aとルカリオは見晴らしの良い草原へと出掛け、2人きりの時間を過ごしていた。
柔らかい緑色の芝生の上に向かい合って座り、じゃれ合う。
Aがルカリオの頬を撫でてやると、ルカリオは嬉しそうに鳴いて彼女の手に自身の手を重ね、頬を擦り寄せる。
『A、好きだ』
そんなルカリオの声が、テレパシーで伝わった。
「私も好きだよ、ルカリオ」
Aも微笑んでそう返す。
ルカリオはAとの間に流れる、この優しい波動が一番好きだった。
同時にAにもその波動が伝わって、日頃の疲れや悩みが飛んでしまうような癒しと愛をもたらした。
不意に、ルカリオがAを抱きしめる。
この波動が、愛が、溢れて止まらない。
Aもルカリオの背に腕を回して抱き返した。
穏やかな風が吹いて、緑色の芝生とAの髪、ルカリオの柔らかな毛並みを揺らす。
顔に当たったその毛並みが少しくすぐったくて、身をよじるようにAがルカリオに擦り寄ってみれば、流れ込んでくる愛しい者の香り。
「…今日はここでゆっくりしてこっか」
『…ずっとでも構わない』
ルカリオの返事に、Aは「えっ」と顔を上げる。
ルカリオは真っ直ぐAを見つめる。
と、どちらからともなく、くすくすと小さく笑い出した。
彼らが持つ恋の波動は、今日も幸せで満ちる。
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しぃ。様のリクで、『ルカリオの恋愛小説』です!
ルカリオならもっと喋らせても良かったかな〜と思ったんですけど、口調の好み別れますし…何よりリクエスト頂いたお話なので固定化はしすぎないようにしました。
ここでクソ余談ですが、ただでさえかっこいいルカリオ、スマブラやば。声やば。しかも毛並みふわふわ。たまんね。
…リクエストありがとうございました!
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玲那(プロフ) - あさまるさん» ありがとうございます!!リクにお応えするのがあまりに遅れてしまい、もう読んで頂けないかも…と思っていたので、無事にこんなにも早く読んでもらえて良かったです…。長らくお待たせしてしまいすみませんでした…!ドレディアちゃん、お気に召したようで嬉しいです! (2022年7月13日 1時) (レス) id: eab570aeda (このIDを非表示/違反報告)
あさまる(プロフ) - ドレディアちゃんのお話尊すぎてやばいです(語彙力低下)素敵なお話をありがとうございます……女子力カンストしてるドレディアちゃん本当にかわいくて最高でした! (2022年7月13日 0時) (レス) @page48 id: e90da45664 (このIDを非表示/違反報告)
朎(プロフ) - ニコメさん» コメントありがとうございます。大変嬉しいお言葉に感謝です…!少しずつではありますが今後も更新していきたいと思っております( ¨̮ ) (2022年5月15日 21時) (レス) id: c573d3791e (このIDを非表示/違反報告)
ニコメ(プロフ) - コメント失礼します。此方の短編集どれも面白い上に、語彙力も高いので度々参考にさせて頂いております。 主様も私情でお忙しいと思いますが、更新頑張ってください! (2022年5月15日 19時) (レス) id: 8fef5fb9e2 (このIDを非表示/違反報告)
朎(プロフ) - あさまるさん» こちらこそ、いつも読んで頂けているようで嬉しいです〜!ありがとうございます!リクエストでドレディア、了解しました! (2022年3月12日 21時) (レス) id: c573d3791e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲那 | 作成日時:2021年10月25日 1時