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店内に案内され店に入るとそれなりに賑わってて少し驚く。
合コンともナンパとも違う、互いの同意の元で話し合う場、
入った瞬間、やっぱり来なきゃ良かった。そんな言葉が頭を過った。
お酒を注文し、男性が来るのを待つ間もなんか落ち着かなくて居心地が悪かった。
周りをキョロキョロ見渡してわくわくしてるミカとは違い、ミカに適当に返事しつつ私はお酒を飲みながらスマホゲームに勤しむ。
お酒が飲めるのが唯一の救いだし、ゲームをしてても怒りもしないミカといる空間は場所がどこであれ私の居場所のようにも感じる。
入れ替わりで何組かと相席になり話してみたが、結果は上手く話せる人なんていなくて基本はミカと男性2人が話してるのを見る、
そんなスタイルがずっと続いて気づけば2時間くらいが経っていた。
｢ミカ〜、もう帰ろうよ〜、、｣
ミカ｢えー、今日土晩だしもうちょい付き合ってよ！｣
まだ好みの人がいないのか帰りたがらないミカを他所に私はお手洗いへ席を外した。
トイレに向かう最中、店員さんに案内されてる男性と軽く肩がぶつかった。
｢あ、すいません、、｣
男性｢あ、こちらこそすいません｣
無愛想に謝る私とは違い、軽く微笑んで優しそうに謝る男性。
とても綺麗な顔立ちだった。
トイレから戻ると相席相手が来てたのか男性達と和気あいあいと話してるミカ。
席に戻ってる最中に気づいた、
私の席の隣の男性が今さっきすれ違う時にぶつかった人だと。
渡辺｢じゃあ改めてかんぱーい、笑｣
｢｢かんぱーい｣｣
｢乾杯、｣
私が席に戻って軽く男性陣に会釈してからミカの隣にいた男性が乾杯を指揮してくれる。
渡辺｢俺が翔太でそっちが蓮、｣
ミカ｢ミカです！｣
｢あ、Aです、｣
ミカは翔太さんロックオンなのか、はたまた隣だからか、挨拶が終わると天真爛漫な笑顔を向けて楽しそうに話し始める。
枝豆を食べながらビールを飲んでると隣からの視線を感じた、
さっきぶつかったこと、やっぱり気にしてるのかな、？
目黒｢ビール、お好きなんですか？｣
｢え、？あ、まぁ、、｣
目黒｢俺ハイボール飲みきっちゃったから次はビールにしよっかな笑｣
無愛想な私の返事に、
彼は優しく微笑んでそう言った。
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作者名：すい | 作成日時：2022年7月19日 1時
