Phantom ページ13
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『あ、電車来てる！』
「まじ？急がな」
階段を駆け上がるけどやっぱり紫耀くんには追いつけない
「ほら、はよ！」
階段をやっと上り終わると電車の中から急かされる。
閉まりかけた扉に走ると
手を引かれてギリギリ車内に飛び込む
「今のAの顔めっちゃガチやったわ」
「写真撮っておけばよかった(笑)」
息を切らした私の横で余裕そうに笑っている
左手はまだ繋がれたままで。
温かくて、大きい手。
紫耀くんもひとしきり笑うとまた黙り込むけれど、一向に手を離す気配が無い。
『これファンの子に見られたらまずいでしょ』
なんて言っても
聞こえないふりなのか、
本当に聞こえないのか
壁に寄りかかって外の景色を見ている。
綺麗な横顔。
不規則に揺れながらこうして手を繋いで。
すごく心地よかった。
「あ、今日は俺少し手前で降りなあかん」
次の駅で降りるらしく、パッと手を離してスマホを確認している
『仕事？』
「まあ、そんな感じ？」
「じゃあな」
曖昧に笑って手を振りながら降りていく
また電車が動き出して
私はぼーっと小さくなっていく背中を見つめる
と、その背中に追いつく女の人の姿
小さくてよく見えないけど
何だか親しげに話しているみたい。
すぐ電車は地下に潜ってしまって、
窓は黒く覆われてしまった
続く
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ばーびーたそ(プロフ) - 抹茶オレさん» 抹茶オレさん(；▽；)新作読んで下さって嬉しいです〜！頑張って更新します(泣) (2017年1月15日 0時) (
レス) id: d4c74b46ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶オレ - 新作、嬉しいです！めっちゃおもろいし、平野も神宮寺もかわいいです！これからも応援してます、頑張ってください！！ (2017年1月14日 0時) (レス) id: 4f02bca497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆさる | 作成日時：2017年1月13日 23時
