Phantom ページ11
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朝礼の始まりを告げるチャイムが鳴る。
皆席に着いて、騒がしかった教室も静まり
担任と思われる人物が入ってくる
『うぇっ』
後ろから髪を引っ張られて思わず声が出てしまった
「ふっ」
皆からの視線が痛い。
初日から最悪
先生が話し始めると小声で話しかけてくる紫耀くん。
「なあ、さっき妬いたやろ」
チラッと目線を落とすと、くっついている私の椅子と後ろの机
『距離近い、
キツイからもうちょい後ろ行ってよ』
「こっちの方が話しやすいからええやろ」
私の話を聞く気はさらさらないらしい。
「なあ、妬いてたん」
耳元で掠れた声が響く
『いや、そんなはずがない』
そうそう、別に好きでもない男の子なんかにヤキモチなんて。
「ふーん」
曖昧に流すその反応は何だか面白がってるみたいで。
第一印象はもっとぽわぽわした感じで可愛かったじゃん、何この態度。
「あ」
「あいつカツラや」
見ると前でつまらなそうな話をしているオヤジの頭は、とても不自然だった
周りを見渡すと皆ぼーっとしているのか真顔で聞いているみたいで、
その光景に耐えられず吹き出してしまった
「こら、何がおかしいのか、ちゃんと話聞いてんのか！」
ふわっと髪をなびかせてこちらに怒鳴る
ヤギのようなつぶらな瞳で見つめらても、余計つらい…
「聞いてましたよ、」
「先生が昨日緊張して寝れんくて夜食に濡れおかきを食べたという話ですよね」
後ろで自信満々に返答する紫耀くん。
そうだそうだ、よく聞いてるじゃないか
と深く頷いてまた話に戻るオヤジ。
「話はちゃんと聞いてろ馬鹿」
後ろからコツンと頭を叩かれる
最後の二文字に少し反感を感じたけど
実際聞いていなかったから仕方ない。
『何で聞いてたのそんな話』
「え、俺濡れおかき大好物やねん」
『へー、』
そう目を輝かせた紫耀くんの瞳を見て、
素直に綺麗だと感じた
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ばーびーたそ(プロフ) - 抹茶オレさん» 抹茶オレさん(；▽；)新作読んで下さって嬉しいです〜！頑張って更新します(泣) (2017年1月15日 0時) (
レス) id: d4c74b46ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶オレ - 新作、嬉しいです！めっちゃおもろいし、平野も神宮寺もかわいいです！これからも応援してます、頑張ってください！！ (2017年1月14日 0時) (レス) id: 4f02bca497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆさる | 作成日時：2017年1月13日 23時
