Kiramune HOUSE【Ⅱ】 (ページ2)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:14,364 hit

51 ページ2

木村side

はるのその言葉に、みんなが黙った

A｢…はるちゃんは悪者じゃない。言ったでしょ、はるちゃんがいたから私は声優してるって。｣

Aがゆっくりとはるに近づいて行く

俺はAの手を取った

｢行くな｣

A｢大丈夫です、｣

Aは俺の手を離し、はるの所へいった

俺たちの間に緊迫の空気が流れた

A｢はるちゃんに救われた人もたくさんいるよ。はるちゃん向けのファンレターも、まだ送られてくるの。｣

はる｢…え？｣

A｢はるちゃんは、悪者なんかじゃない。私やファンのヒーローなんだよ｣

そう言うと、Aは自分のカバンから大きな封筒をだした

A｢この中に、全部入ってる。はるちゃんへのファンレター。｣

はるは、Aから受け取ると、その封筒を抱きしめた。

ーーー
Aside

はるちゃんは封筒を大切そうに持ち、私たちに背を向けて歩き出した

｢…っはるちゃん｣

はるちゃんは足を止めた

｢キラフェス…来て！私が好きなはるちゃんの笑顔をもう一度見たい。｣

そう言うと、はるちゃんは振り向かずにそのまま歩いていった