ロボロside ページ3
この世で一番面倒臭い書類仕事も終わり、夕陽の差し込む廊下をエミさんとひとらん、グルッペンの４人で歩く。
生徒会の仕事は嫌いやけど、この時間帯の学校を堪能出来るんはええな。キャーキャーうるさい奴等もおらんし。
エ「.......やっぱり、夕方の学校は良いですね。静かで」
ロ「おぉエミさん。俺も同じ事考えとったわ」
ひ「生徒達がいないから？」
ロ「せやな〜！
こんな時間にしか気楽に校内歩けんなんて......もう学校来たないわ」
グ「確かに、あいつ等の言動は......な」
やっぱり同じ境遇を辿って来ているからか、エミさんもひとらんも同じ事を考えていた。
グルさんもはっきりと言葉には出さんけど、その歪められた顔からは不快感が醸し出ている。
ロ「目に余るどころやないやろ！いつ何処に居ても視線感じるし、下駄箱に食べ物とか手紙なんて毎日！勝手に俺等の事神に見立てて、俺等の意思なんてガン無視やないか！」
エ「お、落ち着いてくださいロボロさん。
気持ちは分かりますけど.......もうどうしようもないでしょう？」
そう言って哀しそうに眉を下げるエミさんから諦めの念が感じられて、思わず黙り込んでしまった。
「愛」っていうもんは、凶器やと思う。
簡単に人を傷付けて、一生消えん傷を心に刻み付ける事が出来るんやから。
諦めずに打開策を見つけようとしとったエミさんにこんな顔をさせるのも、「愛」のせい。
今俺等が奉られて窮屈な思いしとんのも、「愛」のせい。
「愛」なんて、信用出来ん。
.....はずやったんやけど........
グルさんも皆も、誘拐された時から「愛」がトラウマやったはずやのに、あのAとかいう奴にデレデレや。
確かにあいつは可愛い。いや美人や。そこらの女なんか目やないくらい。
真剣な顔は凛々しいし、姫華を見る視線は慈愛に満ち溢れとるし、ふとした時漏れる微笑みの破壊力ときたら.......
ロ「って、違うやろ！！！」
ひ「うお！？
ロボロ！急に大声出すんじゃねぇ！！」
ロ「あ、す、すまん！
って、あれ？あそこにおるのAやない？」
皆が騙されてないか、Aに怪しい所はないか、と記憶を巡らせていると、いつの間にかAの良い所ばかりが頭に浮かんでいた。
ハッと我に返る為に大声を出すと、窓側を歩いていたひとらんが肩を跳ね上げる。
その背後。
隣の校舎裏にAが連れて行かれるのが、目に入った。
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水無瀬(プロフ) - とっってもおもしろかったです！最後まで見れないことが悔やみますが、素晴らしい作品を作ってくれたことをとても感謝しています！ (6月22日 14時) (
レス) @page22 id: aa8642c67c (このIDを非表示/違反報告)
フォク - とても面白かったです！打ち切りは悲しいですが、貴方様の作品が大好きです！このような素晴らしい作品を読ませて頂き有難うございました！ (2022年8月14日 14時) (レス) @page22 id: c6c872a89a (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 今更ながら読ませていただきました！とっても面白かったです！とっても素敵な作品で、すごく大好きになりました！届かないかも知れませんが貴方様の書く作品がとっても大好きでした！ (2022年5月9日 9時) (レス) @page22 id: a6b4c5f542 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 届かないかもしれませんが、私は貴方の作品が好きでした。打ち切りだとしても貴方様の書かれた作品を読ませて頂き、とても楽しかったです。素敵な作品を読ませて頂きありがとうございました。 (2021年4月18日 19時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる - お帰りなさい！帰ってきてくれてすごい嬉しいです！クレアさんの書く小説、とても面白いです！無理しないくらいに頑張って下さい！ (2021年3月22日 16時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレア | 作成日時：2019年11月13日 0時
