ボカロ小説【鬼滅の刃】

アボカド/善逸(現パロ)(ボカロじゃないです) ページ10

夢主出ません



君から別れを告げられて約一ヶ月が経った


ある朝買い物をすべく街を歩いてる時、偶然なのか君を見つけた


でも隣にはモデル級に格好いい男性がいて、君はとても幸せそうな顔をしていた


その瞬間、心が砕ける音がした。その音は紛れもなく俺から聞こえていて、気づいたときには涙がポロポロと溢れていた


もう買い物なんてどうでも良くて、ただ彼女たちがいる方向とは逆の方を走った



____________

ある平日、教室に入るとクラスの人がこそこそ話をしていた



「この前Twitterに月城とめっちゃ格好いい男が山登りしてる写真見つけたんだよ。毎日充実してそうだよなー」



…俺と付き合ってた頃は家でデートとか映画とか観に行っていたのに、そんなアウトドア派だったのが意外だった


もしかして今まで俺の我が儘に仕方なく合わせてくれてた？


罪悪感でまた心が砕ける音がした


____________


あれから高校卒業して、大学に入った


まだ今でも君と始めて手を繋いだ時の記憶が鮮明に覚えていて、泣きたくなってしまう


もう別れたのに、あの頃に戻りたいだなんて思う俺はバカみたいだ


君と別れてからずっと空っぽの脱け殻みたいになっていて、心のどこかすっぽり穴が空いてる気がしてならない


ただ大学に行って勉強して、バイトして帰って飯食って寝て、そういう毎日同じ時間が過ぎていくだけで何も楽しくない


ダラダラした生活が続いていた


_____________


炭「善逸、今日海に行くんだが一緒に行かないか？」


伊「一緒に行こうぜ！」


善「ごめん、今日は用事があるから行けないわ」


炭「…分かった。また予定合ったら三人で行こうな」


善「うん。わざわざごめん」



伊之助は分からないだろうが、多分炭治郎には気づかれたと思う


本当は用事なんて無くて、ただ引きこもっていたいだけなんて伊之助に行ったら強制的に連れて行かされるし


バイトも無かった俺は家で昔君と一緒に観た映画を観た。




君と、本当に愛し合っていたのだろうか



嗚呼、君を一切合切嫌いになれたのならば



俺は君から愛を貰っていたのだろうか



逆に俺は君に愛を伝えていたのだろうか



君は、俺のことをどう思っているのだろう




映画の内容なんてそっちのけで、頭のなかは君でいっぱいだった


また涙が溢れた

続き→←続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す