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泣いている?誰が?…私が?信じられない。泣くって、なんだったっけ。涙を流すこと?悲しくて流すこと?
嬉しくて流すこと?言われてみれば、確かに私の目から涙が流れている
でも何で?
し「あらあら…」
その事に気づいた胡蝶さんが私の頭を撫で手をぎゅっと繋いでくれた
ふわふわする。あの時と違う、チクチクじゃない感じが
し「大丈夫ですよ。もう貴方は大切な仲間です。ね、冨岡さん?」
義「…ああ」
なかま。初めて聞いた言葉だった。でもその言葉に私は訳も分からず心がポカポカと暖かくなってくる
し「そうだ。名前、どんなのがいいでしょうか…」
義「…A、とかはどうだ」
し「冨岡さんにしては随分といい名前を考えますね。冨岡さんにしては」
義「うっ…」
傷付いた顔を(心の中で)した義勇は少し拗ねた。胡蝶はいつもの事と言った顔のようだ
し「貴女の名前は、A。貴女らしいとても素敵な名前でしょう?冨岡さんが考えましたけど」
____A?私の、名前?
A。
それが私の名前。
冨岡さんが私のために考えてくれた、私の名前。
胡蝶さんが自分らしくて素敵と言ってくれた、名前。
私はAだ。
忌み子でもモノでもない。Aだ。
私はAなんだ。
「____……っ」
嬉しい。初めての贈り物にこれからずっと背負っていく名前が今此処で出来た
やっと泣き止んだ涙はまたAの両目から衝動が込み上げて、ポロポロと零れる
前が見えないほど沢山泣いた
胡蝶さんと冨岡さんが優しく背中を撫でてくれて、こんなことも初めてで胸が苦しい
でもその苦しさはあの時の彼らにやられてた頃の苦しさじゃなくて、それよりもキラキラ輝いて私なんかがって程眩しいくらいで
し「その様子なら気に入ってくれたようですね。名前は大切な家族に贈るものなんです。だからほら、冨岡さん」
義「…継子にならないか」
し「違います。言いたいことがいろいろ飛びすぎて全然言えてません」
義「…家族にならないか」
私が冨岡さんの家族に?
なりたい。冨岡さんの家族になりたい。
し「Aさんには舌があります。自分の口で伝えましょう」
最初確認したのはそういう事だったのか。素直に納得し声を出そうと試みた
「っと、みおか…さん…?」
義「Aおm ?「話せた!!凄い!凄い凄い凄いわ!!」…」
突然扉の向こうからやってきた女性は義勇の言葉を遮り、Aに抱きつきベッドに2人して倒れてしまった
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スター - 無一郎とねずこで、パンダヒーローをお願いします! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 246a06d111 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - あゆり。さん» もう学校燃えるか溶けるかしてほしいですよね本当に……励ましの言葉ありがとうございます!テストお疲れさまでした!! (2019年11月15日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - まろさん» おっと、つい感情がポロッと…そうなんです。もう学校滅ぼしたゲフンゲフン……まろさんもテスト頑張ってくださいね!(。`・ω・) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 荒ぶる作者の図ボソッ…………………………テスト終わってまたすぐテストとか鬼畜ですね。私もテスト二週間前に入りました。お互い?テスト頑張りましょう! (2019年11月13日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - マジでテスト滅びてほしいわ。うん (2019年11月10日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆりは気力満点 | 作成日時:2019年8月16日 23時