続き ページ39
目を覚ますとそこは見知らぬ場所だった。薬品の匂いで鼻がツンっとくるのが分かる
目線を下にやると何かが自分の体の上に引かれていた
触ってみるとふわふわしている。初めての感触に思わず鳥肌が立つ
腕や腹部を見てみると何かで巻かれていて、彼らに付けられた跡が見えなかった
?「!!…やっと目を覚ましましたか。調子はどうです?」
扉の向こうからやってきた美しい女性が声をかけてきた。もしかして私に言っているのだろうか?
首を縦に振り、大丈夫ということを体で表す。それを見た女性が不思議そうに首を傾げた
?「話せないのですか?」
また首を縦に振る
?「…少し口の中を見せてください」
また首を振り了承すると女性は失礼しますと言いながら口を見た
?「(やはり舌はある。ということはあの村人たちが嘘を…)」
難しい顔をしたあとすぐ先程のような笑顔に戻った。コロコロと表情を替える彼女に忌み子はただ疑問が募るだけだ
「(何故暴力をしてこないのだろう…?今日はいつもと違うことばかりだ)」
し「突然すみませんでした。私の名前は胡蝶しのぶ。「蟲」の呼吸法を使用する蟲柱です。
ほら、冨岡さんも隠れてないで出てきてください。この子にも嫌われちゃいますよ?」
胡蝶さんがとみおかという名を呼ぶと「俺は嫌われてない…」と言いながらこちらに近づいてきた
富「俺の名前は冨岡義勇。「水」の呼吸法を使用する水柱だ。…お前の名前は」
し「それが喋ることが出来ないから知れないんですよ。…あ、そういえば冨岡さん言ってましたよね
村長が生まれた時から忌み子と呼んでたって。てことは…名前、無いんですか?」
彼女が言うには忌み子は名前じゃ無いらしい。ならそれ以外言われたことは無いから名前は無いということだろう
コクリと頷くと2人はとても驚いた顔をした
これが当たり前だった自分には何に驚いているのかサッパリで、冨岡さんも私に暴力をしてこないのが不思議に感じた
し「じゃあ名前を考えましょう!とても可愛らしい名前を考えましょう?それが貴女の名前です」
義「俺も(考えなくちゃいけないの)か」
し「何を言ってるんですか?冨岡さんが親のようなものなのだから当たり前でしょう?」
ギャイギャイ(?)と言い合っている姿を彼女はただ見ることしか出来なかった
けどこんな暖かく広いこの部屋で暴力をしない人に出会って、名前まで考えてくれて生まれて初めての出来事に彼女は十何年ぶりかに涙を零した
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スター - 無一郎とねずこで、パンダヒーローをお願いします! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 246a06d111 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - あゆり。さん» もう学校燃えるか溶けるかしてほしいですよね本当に……励ましの言葉ありがとうございます!テストお疲れさまでした!! (2019年11月15日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - まろさん» おっと、つい感情がポロッと…そうなんです。もう学校滅ぼしたゲフンゲフン……まろさんもテスト頑張ってくださいね!(。`・ω・) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 荒ぶる作者の図ボソッ…………………………テスト終わってまたすぐテストとか鬼畜ですね。私もテスト二週間前に入りました。お互い?テスト頑張りましょう! (2019年11月13日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - マジでテスト滅びてほしいわ。うん (2019年11月10日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あゆりは気力満点 | 作成日時:2019年8月16日 23時