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別の日
今日は午前中が休みで、店の奥にある誰もいない部屋の奥隅でタバコを吹かし吸ってみた。吸ってみたというのは、
今日の朝店を通りすぎた男性がタバコを吸っていて興味が湧いたからである。店にタバコを置いてあるが、吸ったことは一度もない
そのためどんな味なのかふと疑問に思い吸ってみようという考えに至ったのである
「ケホッケホッ…何これ、不味い…」
しかし一回スッと吸ってみたら息苦しくなり思わず咳き込む。一息つくと急に寂しさが込み上げてきた
何故か彼の香を思い出して、こんなのと比べ物にならないほど大好きな香で
「私にタバコは向いていないみたい」
苦笑しタバコを戸棚に片付け窓の外を眺めた。外は雨が降っていてジメジメとしている
雨の日も構わず来てくれた彼がいない今は暇で仕方がない
でも雨は昔と違って好きだ。目を瞑って静かに耳をすますとアメが地面に落ちる音が聞こえる。この音が私を落ち着かせてくれるのだ
「…ってもうこんな時間…早く店を開けないと」
髪の毛を結び、店側の電気を付け店を開ける
もう外は夕方で人がちらほら見えるのが分かった。蚊取り線香に火を付けまた外を眺める
しの「Aさん、お久しぶりです」
「あら、しのぶさんお久しぶりです。駄菓子を買いに?」
しの「えぇ。アオイが久しぶりに駄菓子を食べたいと言ってたので薬草を買うついでに」
「なるほど。それで此方に来たのですね」
しの「はい。それに私も久しぶりに食べたくなったので」
「じゃあ此れと此れを頼もうかしら」と楽しそうに笑い買い物をする。この駄菓子屋は老若男女に愛されているのだ
「お買い上げありがとうございます」
しの「また今度はカナヲやアオイを連れて来ますね」
「楽しみにしてます」
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子夜。また彼女が居眠りをしているとき目の前に人影が現れた
獪「…」
彼女がずっと待ち焦がれている獪岳だ。獪岳は毎夜彼女が居眠りをしているときに顔を見に来ている
獪「A…」
しかし獪岳は人間ではなく鬼になってしまっていた。こんな姿、彼女に見せたら嫌われてしまう
そう思い鬼が大丈夫な時間、彼女が居眠りをする時間を狙って来ていた
普通人間の頃の記憶は無いはずの鬼が何故覚えているのか
それは彼女を想う気持ちがとても強く忘れられないという簡単だけど大切な理由なのかもしれない
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スター - 無一郎とねずこで、パンダヒーローをお願いします! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 246a06d111 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - あゆり。さん» もう学校燃えるか溶けるかしてほしいですよね本当に……励ましの言葉ありがとうございます!テストお疲れさまでした!! (2019年11月15日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - まろさん» おっと、つい感情がポロッと…そうなんです。もう学校滅ぼしたゲフンゲフン……まろさんもテスト頑張ってくださいね!(。`・ω・) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 荒ぶる作者の図ボソッ…………………………テスト終わってまたすぐテストとか鬼畜ですね。私もテスト二週間前に入りました。お互い?テスト頑張りましょう! (2019年11月13日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - マジでテスト滅びてほしいわ。うん (2019年11月10日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆりは気力満点 | 作成日時:2019年8月16日 23時