第十一話 ページ12
少しずつ階段を降り1階へと向かう
pn｢……ｼｨｰ｣
刑事が前線へ立ち、物陰に隠れ廊下に
あの教師が居ないことを確認する。
pn｢・・・いないみたいだ。｣
緊張が流れる。
出会わないように少し小走りで裏庭へと急ぎ
カチャリとドアと開けた。
裏庭
kn｢……ここも安全なようやな…｣
ふぅ…と体全身で強ばっていた力がスっと抜ける
ut｢……はぁ…もぅややわぁこわい…｣
tn｢男がそないなこと言うな。
Aが怖がってまうやろ。｣
『ぼくは……大丈夫、だよ…』
ぎこちない雰囲気の中、裏庭の探索を続ける
畑、入口に近い飼育小屋、奥の飼育小屋の順で
中を見ていく。
おーい
奥の飼育小屋に人影、そして聞き覚えのある声
少しづつ警戒しながら近づいていくと
迷彩柄のパーカーを深く被っている人物
が見えた。
『え』
kn｢嘘やろ｣
｢みんな！｣
貫かれたはずの胸には傷一つ付いていない。
死んだはずの友達の姿があった。
ut｢ゾム?!?!｣
tn｢おま、おまえ！！なんで生きてんねん？！？！｣
zm｢？？？なんでみんなそんなに驚いてるんや？｣
さっきあったことが何も無かったかのように
キョトンとこちらを見やる。
pn｢と、とりあえずそこから出ておいで??｣
zm｢……アンタ誰や、どっから来たんや｣
低い声、おそらく天乃刑事を警戒しているのだろう。
ut｢ま、まぁ…話すと長くなるんやけど…｣
今に至るまでと刑事について説明する
ゾムは顔を青くしながら恐る恐る呟いた。
zm｢1回死 んだ……??｣
tn｢…おぼえとらんの？｣
ゾムの顔は段々と混乱、恐怖に染まる。
zm｢……わからん、わからへんのや
切られたのは覚えてる。痛かったし苦しかった。
けど、プツッてなんか切れた感じして…
真っ暗なって…1回寝ただけやと思ってた。
嗚呼、これは夢なんやって…夢であって欲しかった。
起きたら朝なって学校あって…遊んで、授業受けて、
イタズラして怒られて・・・
猿に注意されるだけやと思ってた…
いつもの生活に戻るんやと思ってたんにッ…｣
と泣くゾム。近くにいた
鬱、トントン、コネシマ、A
もゾムの後に続き泣いてしまう。
そこに天乃刑事が近寄る。
pn｢…すまない、俺がもう少し早く
君達を見つけていたら、こんなことには
ならなかったのに…｣
大人である自分が頼りない情けなさと
子供になんて思いをさせてしまったんだという
悔しさが芽ばえたのだった。
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レグルス - ロボロ君神 (4月4日 14時) (
レス) @page31 id: 8f299613e8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ア、好き。まさかの天野刑事鬼になるパターンだとは。続きが気になります.. ！ (3月10日 12時) (レス) @page31 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ビンダされた人(プロフ) - ヤバい……好みすぎます!!この作品、前に見たことがあったので……また見ることができて、とても嬉しいです♪ これからも、主さんのペースで頑張ってください!!!応援しています! (8月27日 23時) (レス) @page31 id: 4a637cf405 (このIDを非表示/違反報告)
utada_94(プロフ) - みなもちさん» ありがとうございます！！なかなか更新してなくてすみません…そう言っていただけると励みになります！！ (8月14日 13時) (レス) id: b2874904da (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - この作品初期の頃見てたんですけど、途中で見つからなくてしょんぼりしてたらついに見つかった！まじで面白いし、本当に好き。前より確実に好きになりました！！応援してます！！！ (8月13日 0時) (レス) @page30 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷよ松 x他1人 | 作成日時：2022年2月17日 11時
