開け、夢の扉！【東海オンエア】

変な子？ ページ38

母「信号渡る時は？」



『みぎひだりみぎ！』



母「すれ違った人には？」



『あめちゃんあげる！』



母「ここは岡崎だからね、あげないでね。こんにちは、でしょ！」



『こんにちはだった！』



母「はい、行ってらっしゃい！」



『行ってきます！』



【元気に歩き出したAちゃん。大好きなてっちゃんの家までは約1キロあります。その前に美容室に行って、髪を切ります。好きな子の前に行く時はおめかししたいもんね！】



［なんで私てつや好きなことになってるん！］



【てっちゃんの家にさくらんぼを置いたら帰りにスーパーに寄って今晩のおかずに使う大根とひき肉とねぎと豆腐と糸こんにゃくを買います。ちょっとお母さん、こんなに覚えられますかね？】



『みぎ、ひだり、みぎ...あれ、さいごにみぎみたらひだりも見なかん...
ひだり、みぎ、ひだり、みぎ...
...終わらん〜！！！！』



【あら、Aちゃん帰ってしまいました。お母さんが言ってた通り、変なところに気付くんですね。】



『お母さん〜！！』



母「あれ、どうしたの？」



『みぎ、ひだり、みぎ、ひだりってやったけど、終わらんげぇ〜！！』



母「...みぎ、ひだり、みぎ、まででいいんだよ？」



『でもそしたらひだりも確認せんとかんよ？』



母「気にしたら負け。ひだりは見なくていいの。ほら、行ってきい！」



『...うん。』



【なんだか納得のいかない顔でAちゃん、また歩き始めました。】



『しーあわっせは〜あーるいってこーない、だーかーらあるいーてゆっくんーだね！』



『おじちゃんこんにちは！』



【ここでAちゃん、待ち伏せしていたカメラマンに挨拶をしました。】



『あ、ちょっと待ってね！飴ちゃ...』



【あれ、Aちゃんお母さんに飴あげちゃダメって言われなかったっけ？】



『...あのね、飴ね、あげちゃダメって言われたからごめんね！』



「大丈夫だよ〜」

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