First LOVE 2【S.S】 (ページ5)

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5・別れページ5

いつものバーに行くと大野さんが先に来ていて、

個室に案内される。

久しぶりに見る大野さんはふにゃって私の好きな笑顔で

でも今日は困り顔がさらに困ってみえた。

大野「ごめん、その。。。

おれだますつもりはなくて。。。

Aちゃんとあのとき初めてそーなって、

そのときはアカネと別れてちゃんとAちゃん、と付き合うつもりでいたんだけど。。。

あの仕事が終わって、日本に帰ってきたらアカネに妊娠したっていわれて。。。

言わなきゃって思ってたのに、

Aちゃんといると楽しくてつい。。。離れて欲しくなくて。。。」

たぶん大野さんの言葉には嘘はないと思う。

もしかしたら、私が疑問に思ったことを

ちゃんときいてたら大野さんだって言いやすかったかも知れないのに。。。

「大野さん、わたし、大野さんのこと大好きでした。。。

でも、やっぱり不倫はできません。

ともきくんの顔思い出しながら大野さんに抱かれるのはもうムリです。。。」

大野「そっか、でも最初にああなったの、
俺は後悔してないよ？

ほんとにAちゃんのこと好きだって思ったから抱いたんだ。。。」

「それは、わかってます。

ほんと今までありがとうございました。

また、仕事で会った時は挨拶ぐらいしてくださいね(笑)」

笑顔でそう言うと席を立つ。

大野「Aちゃん。。あのさ。。。

あの時一緒にいた男は。。。？彼氏？」

「翔ちゃん？ですか？幼なじみですよ。

そう言う関係じゃないです。」

そっか。。。

大野さんはその後はなにも言わずにタバコに火をつけた。

大野さんの細くて綺麗な手。。。すごく好きだった。

「じゃ。帰ります。。。」

個室から出て行く私をそのまま見送る。

これで、終わったんだ。。。