兄はAAAのマネージャー。3 (ページ45)

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144話ページ45

拓人の運転でAと拓人の家へ向かう

「今日の打ち合わせいい感じだった！！

監督さんもにっしーのこと気に入ってくれてるみたいだし...
初対面にしてはかなり良いよね！！

まあ相手役がちょっと心配だけど.....」

「そうだね、初対面は凄くいい感じでいけたと思う

美香のことは気にしてないよ、仕事だしね
.....まあよくあんな普通に喋りかけてくるなとは思ったけど(笑)」

「本当な(笑)ご飯に誘って来た時は
さすがに何考えてるか分からなかったわ.....」

拓人も俺が美香と別れた時の落ち込み具合を知っている

「まあ、とりあえず良い作品になるように頑張る」

「いくら大きなチャンスだとしても
無理は禁物だからね！！
にっしーは仕事人間だから本当に心配、、、」

今までも同じようなことを色んな人に言われてるから耳が痛い(笑)

「も～大丈夫だから！ちゃんと休みも取るよ！！」

そんな会話をしつつ拓人たちの家に到着した

でもまだ夕方だったので
Aはバイト先から帰って来ていなかった

拓人いわくそろそろバイトが終わる時間らしいので

バイト先のカフェまで俺が迎えに行くことにした
すぐに会いたかったしね(笑)

徒歩で10分くらい歩いてカフェに着いた

Aにバレないようにこっそりとお店の近くで待ち伏せする

サングラスと帽子とマスクで変装してるし
不審者みたいになってるかも(笑)

数分スマホを弄りながら待っていると

「お疲れ様でした～」

とAがお店から出てきた

「わっ」と言ってAに駆け寄る

すると驚いたのか目を見開く彼女

「え...隆弘.....？私幻覚見てるのかな.....？」

なんて言ってる(笑)

「幻覚な訳ないでしょ(笑)
打ち合わせが案外早く終わったから会いに来ちゃった」

「やったあああうれしい～～
会えるのもっと先だと思ってた」

そう言って俺に抱きついてくるA

なんだか今日は甘えたさんみたい(笑)

「じゃあ一緒に帰ろうか」

「うん！帰ろ！！」

手を差し出すと笑顔で手を繋いでくれるA

こんな小さなことでも心が暖かくなる

今俺幸せだな(笑)

と素直にそう感じた