鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ50)

今日:21 hit、昨日:37 hit、合計:9,000 hit

50 ページ50

黒鉄side

消太は私が雄英に行った次の日には完全復活を遂げた。この日、私のほうが家に帰るのが遅れたのだが、、

「ただいま〜」ガチャ

相澤「おかえり、笑」ゴゴゴ

「Oh…」
　

サーッと血の気が引いていくのが分かった

消太は久しぶりに黒いオーラを纏い、仁王立ちで少し微笑んでいる。

怖。

「あ、あの〜消太君…私なにかしましたっけ、？服脱ぎ散らかしたりはしてなかったかと…」

相澤「身に覚えはないのか」

「はいっっごめんなさい！」

相澤「ったく」ムギュッ

消太は片手で私の頬を挟んできた

「にゃに」訳なに？！

相澤「生徒に一体何吹き込んでんだ」

「ひゃい？？」訳はい？？

相澤「昨日生徒に何言った」

「？？別にふつーのことだよ、ヒーローは何たるかーみたいな」

相澤「ほぉ？じゃあ俺の作る料理は愛の味がするってんのもヒーローの存在意義の一つか？」

「………笑」

相澤「ヘラヘラするな。」

駄目だ逃げ切れん。まずい。

開き直るしかない！！

「いじられましたか、ごひゅーひょーさまです笑」訳ご愁傷さまです

相澤「開き直り方が間違ってるのはわかってるな？」

「ひゃい」訳はい

相澤「この軽すぎる口はどうにしかしないといつかお前の発言が世界中を飛んでいきそうだ…」

「ほれほどでもー、笑」訳それほどでもー

相澤「褒めてない」

そう言うと消太は私の頬から手を下げた

「ちゃんと理由はあるよ？！まず仲良くなろうと思ったわけであって、どんな話題だそうかなー、あ、“合理的”人間の担任のプライベート面白いかなーって」ﾂﾗﾂﾗﾂﾗ

私は今思いつくだけの理由を詭弁家のように語った

「そ、それで！猫の話したら意外と好評だったからっ、んっ、！！」

突然目の前が暗くなる

相澤「全部悪いのはこの口だな？」

私は呆然としてしまった