表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ24)

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分倍河原を殺した、だが荼毘は止まらない。俺は奴の炎に防御一辺倒するしかなかった。

荼毘「トゥワイスの個性があれば俺の夢はより確実に叶ってたんだ！」

「連合の゙、素性を調べた、、お前と死柄木だけだ！何もでなかった人間はっ！だれだっお前はっ！」

荼毘が応えようと口を開こうとした、その時。

？？『荼毘』

荼毘の背後から、あの感情のこもっていない冷たい声が聞こえてくる

荼毘「今まで何してたんだよ、ミスリー」

『塞がれた地下から出てきただけでも褒めてほしいぐらいなのだけど』

彼女は死んでしまった分倍河原にそっと目を遣り、少し目を細める。

荼毘「こいつが殺した。」

『そう…』

荼毘「この世界に本物の英雄なんていやしねぇ。贋物は殺す。」

荼毘は再び俺に集中する。

『…ねぇ荼毘、一つ聞いていい？』

彼女はスタスタと歩き、荼毘の真横で止まった。そして子どものような笑顔で荼毘の顔を覗くように見上げる。

荼毘「あ？？」

『お父さんのことは好き？』

その一言で荼毘は俺からAちゃんに警戒すべき人物を移し、彼女の顔があった位置にまっすぐ炎を出した。

彼女はぐっと仰け反り炎を避ける。そして、俺から警戒が削がれたその“一瞬”を見逃さなかった彼女は、荼毘に一発蹴りを入れ俺と荼毘の距離とった。

俺は掠れた声で彼女の名を呼ぶ。

「A゛ちゃん゙、？」

『遅くなりすみません』

彼女は俺を守るように前に立った。

荼毘「…お前、知ってたのか」

『ずっと調べてましたから、あなたの事。』

荼毘「いつもの感じはどうしたんだ？気持ち悪ぃ喋り方しやがって」

『あなただけは時間をかけても懐に入るどころか心の内を全く見せてくれませんでした。後から来たホークスなんて尚更です。だから、彼が分倍河原に集中できるよう私があなたを調べました。』

　
荼毘「ホークスに惚れちまったか？」

『いいえ、違います。私がここに来た目的は最初から変わっていません。私の任務はホークス基、鷹見啓悟のサポートです。』