表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ15)

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荼毘の紹介で入ってきた俺だが、警戒心の強いスケプティックにGPSや盗聴器等のマイクロデバイスを仕込まれた

だがこれぐらいは想定内

公安で培ってきた力を舐めてもらっては困る。

俺は超常解放戦線の一員としてしっかり働きながら、公安へ情報を流し続けた。

　

「ただいま〜」

空から超常解放戦線のアジトに降り立つ

スライディング・ゴー「おやおや？どこへ行かれてた」

「コーヒー買いに」

スライディング「自由勝手に飛び回られると困るぞ、何をするにも――――」

小言に付き合うのはいささか面倒だが、こういうタイプは扱いやすい。

スライディング「ここでは俺が先輩だからねっ、ホークス」

「はっ！！」

ほら、いい気分になった

だがスライディング・ゴーの後ろで柱に凭れかかっている全身黒尽くめ、アイデンティティのパソコンを持つ長髪の男は仏頂面である

スケプティック「上？それは知らなかった。お前、ヒーローの中枢から情報を引き出す地位を持ち合わせていたんだな」

スライディング「いや…」

スケプティック「現在位置、通信記録、リアルタイムでの会話内容、見ているもの、ホークスに取り付けた無数のマイクロデバイスがヒーローを丸裸にする。ずっと見ていたぞ、ブラックを買いかけて慌てていたな」

「甘いのが好きなんす」

そう答えると、スケプティックの更に背後からクスクスと笑う声が聞こえてくる

『ふふっ笑、もはやストーカーの域じゃない？貴方はホークスのことが好きで好きで仕方ないのね、スケプティック？笑』

スケプティック「チッ、貴様か。」

『貴様とは何よ、名前で呼んでほしいの？』

彼女はスケプティックの耳元で色っぽく囁く

『溜まってるなら相手してあげよっか、近属さんっ?』

スケプティック「いらん、まだ19のクソガキに興味はない。」

『失礼しちゃうわねぇ？』

彼女と居た2年間でハニトラをしているところはカメラを通して見たことがある。だが、相変わらず年齢にそぐわない色気が溢れていることは確かだった