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相澤side
黒鉄「落ち着いた？」
「ああ」
黒鉄「ご飯、食べれる？みんな下で私達のこと待ってるよ」
「A、」
黒鉄「うん、どうした」
「…寒くないか」
黒鉄「みんなそれ聞くな笑、全然寒くないよ。平気。私は大丈夫。」
「っそうか、、」
俺はAを体から離す。
「突然悪かった」
黒鉄「ハグってね、幸せホルモンが分泌されて幸福感や安心感を得られるんだって。ストレス軽減にもなる。だから気にしなくていいよ、」
Aは優しく笑った
「…」
黒鉄「下で皆待ってる。行こ？」
Aは俺の手を引き、食事へ連れて行ってくれた。
ここからはいつも通りの頭を取り戻せた気がする
食卓では昔と変わらず笑顔で仲間と会話をし、美味しそうにご飯を食べるA
なにも、変わっていないんだ
目の前に、黒鉄Aという人物は確かに存在する
…いつまで下を向いているつもりだ、イレイザーヘッド。
コンコンコン
「俺だ。」
山田「…入れよ。」
俺は再び山田の部屋を訪れた
山田「あと十分遅かったら俺がお前の部屋に行くところだったぜ？」
「…さっきは悪かった」
山田「俺も。悪かった」
山田の顔はさっきよりどこかスッキリしている
山田「相澤もな。」
「？」
山田「心の声ダダ漏れ。…お互いに、腹は括ったみたいだな。」
「…死んでいるかもしれない」
山田「ん…」
「だが、そんなのは今はいい。生きているか死んでいるかなんて俺達には分からん。だが目の前にいるのは、昔と何ら変わらないAに違いない。難しいことは後だ。合理的に行こう」
山田「っ！そうだな、笑」バチンッ！
山田は両手で自分の頬を挟むように叩いた
山田「…っし！切り替えろプレゼントマイク！！このままだとAに心配かけちまう」
相澤「まずは殻木を捕まえないとなにも始まらん。やるぞ、マイク」
山田「あたぼーよ、イレイザー！」
俺達は拳を突き合わせた
1ヶ月後
黒鉄？「ヒヒッ笑」
もう、お前から逃げない。
友として、ヒーローとして。
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年11月5日 17時
