こんな日々は認めない。 (ページ7)

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平和な休日を。3【ロート・ロア・猫井・クレア】ページ7

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　さて、私の平和な休日はどこへ行ったのだろうか。

　見るからに不機嫌な猫井と、べたべた引っ付いてくるロアを見ながらそう考える。
　そんなロートの耳には周りの喧騒なんて入ってこないわけで。
　気付けば、4人で遊園地へ行くことになっていた。何故？

　ひく、と顔をひきつらせる。
　だがロアは満足している様子だし、猫井も異論はないという顔―――いや私の意見は？

　ぷくっと頬を膨らませてみるが、......べつに嫌じゃないんだけれど。クレアも居るし。

　「じゃあ、そこの遊園地の駅前で集合ですね」

　「んじゃｧロート、朝は迎え頼むわ。俺が朝弱いの、知ってるだろ」

　「じゃあなんで行こうなんて思ったのよ......」

　「知ってるだろ」を敢えて強調して、猫井ににやりと笑いかけるロア。
　訳は分からなかったが、きっと子供っぽい争いなのだろうと頭で早々に答えを出した。

　はぁ、と溜め息を吐いて「じゃあもう良いでしょ、この話は」と打ち切る。

　先ほどから猫井の機嫌が更にじわじわと悪くなっていっている。
　とりあえず帰らなければ、面倒なこと間違いないのだ。

　「......また、ロア」

　「＿＿＿＿あ、ちょっと待て」

　ロアは猫井と歩き出そうとしたロートの手を引っ張って引き留める。
　まだ何か？と疑問を浮かべるロート。

　―――その耳に、そっとキスをした。

　「......んじゃｧ、また」

　ひらりと手を振ってその場を後にする。
　残されたロートと言えば、顔を真っ赤にしてその場にへたりこんでいた。

　

耳へのキスの意味は「独占欲・誘惑」