四季紡ぎ。

怒りは爆発する。【月ヶ瀬 亨】 ページ37

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足を踏み鳴らせば、パキパキという音とともに地面が凍ってゆく。



仲間を傷つけたんだ。許さないよ。
僕の絶対零度の大地。そして永久凍土の地獄を味わうがいい。



「 “俺” 、とっても怒ってるからね。今更詫びても遅いから」



絶対零度の氷が、破壊者を襲う。

彼らは、気持ち悪い呻き声をあげた後に、まるで存在が無かったように溶けて消えていった。



そうだ。お前ら不届き者はこの痛みに悶え、苦しみながら死 ね。

君達はそうやって死ぬほうが似合う。




「…手間がかかる奴らは嫌だな」



はたから見たら、僕は死神と同じだろう。
無慈悲に、冷酷に、無残に命を奪う死神。

ま、彼らに命があるのかは不明だけどね。


そんな中、息を吐けばそれは白かった。まるで死神が狩りとった魂のよう。



「あれ、」



僕の豹変に彼らは驚き怯んだのだろうか、僕に近づいて来る奴らが大幅に減った。

スキあり。今のうちに一掃しよう。



「…弱いと思って舐めないでよね。詰めが甘いよ」



熱を出し、冷気と合わせる。
そうすることで高密度の水蒸気を発生させる。

投げやすいように球状にしとこうかな。



「それっ」


それを破壊者めがけて投げる。


僕お手製、水蒸気爆発の贈呈だよ。




凄まじい爆発とともに辺りは一瞬濃い靄に包まれた。



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