転移所にて親友と【月季伊吹】 ページ14
転移所にはそれなりに人が集まっていた。表情は様々で、各々の性格が表れていると思う。
緊張している人が多いようだけど、僕はあまり緊張していなかった。どちらかというと高揚している。
ふと左を向くと、親友的存在である滝宮詠史の姿が目に入った。僕は話しかけにいく。
「詠史」
「あ、伊吹くん」
彼は僕と同じ夏班である。
「いよいよだねえ。初雪なんて、最初に取り返すのにふさわしいものじゃあないか。頑張らないと」
あの子の興奮する姿が目に浮かぶ。雪、しかも初雪。特別なものと思うのは、八年も季節がなかったからなのだろうか。
「同感だよ。というか、なんの奪還作戦でも、伊吹くんはそう言うんじゃない?」
「そして君はそれに同感するわけだ」
「……無理しないでよ」
恐らくは薔薇沙汰になった時のことを思い出しつつ言っているのだろう。彼は僕の傷跡のことも見知っているのだから、きっと余計に。
「君もね」
僕は彼にそう笑い返した。
*
口調等違いましたら遠慮なく直してください!
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魁來。(プロフ) - 終了しました (2017年12月1日 6時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
魁來。(プロフ) - 更新します (2017年12月1日 6時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
トウキビ(プロフ) - 更新しました (2017年11月25日 19時) (レス) id: 897976709d (このIDを非表示/違反報告)
トウキビ(プロフ) - 更新します (2017年11月25日 19時) (レス) id: 897976709d (このIDを非表示/違反報告)
フリダ‐(プロフ) - 更新終わりました。 (2017年11月24日 19時) (レス) id: f3285e7d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四季紡ぎ。作成メンバー x他9人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月12日 22時