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「おはようございます」
一年前から僕のスタッフとして毎日この家に通っているAちゃん。
若干猫目で金髪の髪の毛は近寄りがたい雰囲気を出しているけど、
実際話してみると案外ノリが良くて面白い。
いつも白いシャツに黒いズボンかスカートをはいていて、
背中には少し重そうなブランド物のリュックを背負っている。
ま「今日も荷物重そうだね」
「パソコン入ってるのでどうしても重くなっちゃいますよね」
「肩凝る…」と言いながら当然のように僕の隣に座って作業を始める。
ま「あ、あの、僕、コーヒー持って来る!」
危ない、こう見えてAちゃん天然タラシだから。
「ありがとうございます」
カタカタと手際よくお仕事依頼メールを処理しているAちゃんを眺めていると、
耳元にキラリと光るピアスが見える。
ま「ピアス開けてるんだ?」
「はい。あれ、知りませんでした?」
ま「うん、つけてるとこ今日初めて見たかも」
「そうですか。可愛いですよね星」
そう言って髪を耳にかける仕草にドキッとする。
ま「う、うん!」
もう、僕は何歳だよっ
いい歳した大人なんだから…
コーヒーを入れてAちゃんの向かいに座ると、星のピアスがよく見える。
確かに可愛いかも…。
じっと見てるといきなり耳を手で隠す彼女に「どうしたの?」と聞く。
「いえ、あの、あげませんからね」
ま「ぷっ、いらないよ」
「じゃあこっち見てないで作業してください」
ま「はーい」
少し頰が赤いような気がするけど気のせいかな?
気のせいじゃないといいな。
なんて、言えないけど。
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作者名:ぎんさむ | 作成日時:2018年6月20日 1時