100 ページ8
凛「おい、ちゃんと最後まできけ。Aが決めたことだ。お前らが口出しすんな。」
少しキツイ言い方の凛。
だけど、怒ってるわけじゃない…私を助けるために言ってくれたんだ。
『私…この部活に入ってよかったと思ってるよ。
たまたまお兄ちゃんが入部するからってマネージャーになったけど…
でも、たくさんの仲間に出会えた。
たくさんの思い出ができた。
大切な人たちに出会えたよ。
今日引退することに後悔は無い。
だけど…たまに顔だしてもいいかな？」
そう言って苦笑すれば、みんな口々に"もちろんですよ！"と言ってくれた。
『ありがとう…！
もし、何かあったらいつでも相談しにおいで。
私はマネージャーで、水泳についてのアドバイスはあんまりできないけど、困ったことがあればできる限り答えるから。
今まで本当にありがとうございました！』
そう言って頭を下げる。
部員たちから拍手され頭を上げる。
すると、我慢していた涙が溢れた。
『ぁ…やば…泣かないって決めてたのに、なっ…ごめんっ』
両手で顔を覆う。
そうすれば頭に手が乗った。
わかるよ、凛の手だ。
凛「最後の最後でなきやがって…つって、後輩たちも泣いてんぞ。」
少し笑っているような凛の言葉に手の隙間からみんなを見れば本当に泣いていた。
もー…みんなが泣くともっと泣いちゃう！
萌「A…せんぱ、いっ…今までありがとうござい、ましたっ！いつでも来てください！！」
泣きながら近づいてくる萌ちゃんに思わず抱きついた。
『萌ちゃん…っ、これこら一人になって大変だと思うけど…頑張ってね！！』
萌「はいっ！！」
萌ちゃんの頭をポンポンと撫でてあげればもっと泣かせてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アコ(プロフ) - ゆっちゃんさん» 最高だなんて、ありがとうございます！未だにこの作品を読んでくださる方がいてとても嬉しいです。スタートからかなり時間が経っているのでDFの方は書き方などが変わってしまっているかもしれませんが、もし良ければそちらも読んでくださると嬉しいです！ (2019年8月22日 23時) (
レス) id: f73a02885d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - 最高でした……尊すぎてずっと1人でもがいてました笑 いやもう宗介に告白されるとことか最後のプロポーズとかずっと泣いてて…………(語彙力) 今気づいたんですけど3年前の作品なんですね！こんな月日が経っても最高な作品に出会えてよかったです。 (2019年8月20日 1時) (レス) id: 753b9a62df (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - とっても素敵できゅんきゅんするお話でした！！本当に完結して欲しくないぐらいです！突然のコメント失礼しました！m(_ _)m (2016年8月26日 2時) (レス) id: 848ff3036d (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - アサキさん» ありがとうございます！ニヤニヤしてもらえるほどなんて嬉しいですww (2016年1月22日 0時) (レス) id: ac9b09a8cc (このIDを非表示/違反報告)
アサキ - 本当にこの話何回見ても面白いです！電車で読んでてニヤニヤしますwwww私本名がアキなのでめっちゃ親近感ありますwwwww (2016年1月21日 15時) (レス) id: 9ec2655fcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アコ
| 作成日時：2015年7月29日 0時
