【呪術廻戦】俺の姉貴には会わない方がいい

「可愛くねぇよ」 ページ5

傑「でもこの瞬間とか戦闘中じゃないと見えなくないか？」


傑が指さしたのは、攻撃間近の瞬間らしき体勢の呪霊の絵。


『うん、戦闘中に書いてるからね』


その答えに傑と硝子は「ん？？」とスケッチブックから顔を上げてAを見た。


悟「呪霊の攻撃避けながらひたすら描いてんだよ」


「だからすぐ終わるはずの任務も倍以上の時間がかかる」と不満げな表情の悟にAは「ちゃんと最後は祓ってるんだからいいでしょ？」と言い返す。


硝「A先輩、何級ですか？」


『ん？一級だけど…』


Aが一級術師と知り、2人は口元を引き攣らせる。

一級術師ということは、一級や下手したら特級の相手もするはず。そんな呪霊相手にこの人何やってんだと同時に思った。


悟「本当は今回の仕事も１ヶ月くらいって聞いてたんだぞ」


『んふふ、いっぱい仕事貰っちゃった』


悟「可愛くねぇよ」


入学して数ヶ月経ったが、Aの存在を知らなかったことから3人の入学する前、遅くても入学直後に仕事に行ったと予想できる。


スケッチブックの量からも、どれ程長い時間をかけて仕事をこなしてきたのか嫌でも伝わってきた。

会った時に渡されそうになったお土産たちもその呪霊たちのものだろう。


悟「けど祓うときは結構あっさり」


『苦しむ前に一瞬で祓ってあげたいでしょ？』


傑と硝子がAと出会って数時間。
その短時間で彼女のヤバさは十分理解することができた。

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