【呪術廻戦】俺の姉貴には会わない方がいい

「お姉ちゃんに厳しくない？」 ページ3

『あんなに早く祓わなくてもいいのにぃー！』



あのボストンバッグの中身を見て、流石にここまでは許せないと判断した悟は、お土産という名の呪霊の残骸を全て没収。拾ってきたという低級呪霊も数分後には祓われた。


Aは怒り狂うことはなく、テーブルに突っ伏して落ち込んでいるようだ。もしかしたら泣いているのかもしれない。

しかし、この光景は五条家では日常茶飯事だったようで、悟は何事も無かったかのように夕飯を食べている。


流れで傑と硝子も合わせて4人で夕飯を食べることになり、同じテーブルで食事をしていた。

普段から呪霊を祓っているから慣れていると思っていたが、あの残骸は流石に気持ち悪かった…というか整った顔で笑うAがアレを持っている姿が衝撃的過ぎてか、悟とは違い2人はいつもより食欲が落ちている気がする。



悟「呪霊飼う術師なんていてたまるか。絵だけで我慢しろっていつも言ってんだろ」


『悟、お姉ちゃんに厳しくない？』


悟「そう言うならもう少し姉らしくしろって」


別に仲が悪い訳では無い。
私生活ではAは他の女子高生と同じようなものだし、よく2人でスイーツを食べに行くこともある。


しかし、呪霊が関わるとそれは別問題。
まるでペットショップで子犬や子猫を見ているのかと勘違いするほど、表情を緩ませテンションも上がる。

彼女ほどワクワク気分で仕事に向かう術師はいないだろう。


硝「絵って？」


『あ！硝子ちゃん興味ある？』


悟「やめとけ」


これ以上、自分の姉の残念な姿を晒したくないと思ったから止めたのに、ガバッと顔を上げたAはノリノリで後で見せてあげるよなんて言ってしまう。



傑と硝子も先程ドン引きしたものの、Aの顔のおかげか、明るい性格のおかげか嫌いにはなれず、寧ろまだ興味を引かれている。

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