「もー!お姉ちゃんでしょ?」 ページ2
悟「おい、何持って帰ってきてんだよA」
自分の元に駆け寄ってきた女子学生に対し、顔を顰める悟。彼女の名前はAと言うらしい。
『もー!"お姉ちゃん"でしょ?』
どうやら悟は姉のことを名前で呼び捨てにしているようだ。
しかし、そんなことどうでもいい。今気になって仕方ないのはその彼女の腕に抱かれているもの。
クマやウサギの可愛いぬいぐるみなんかじゃない。
どっからどう見てもそれは"呪霊"であった。
『可愛いでしょー?帰ってくる途中にいたから連れてきちゃった』
その言い方は確実に語尾にハートがついている。
顔も悟の姉というだけあって整っているし、普通の男たちならすぐに顔をだらしなくさせるだろうが、腕の中の呪霊の存在がそれを許してくれない。
呪霊と言ってもデコピン程度で祓えるような低級中の低級。
モゾモゾと脱出しようとしているが、それを彼女の腕は許さないとばかりに抱き締めている。
悟「拾うな祓え」
『やだ。せっかく捕まえたんだから』
「今日から一緒に寝るの」という発言には悟も含めて3人ともドン引き。
『あ、もしかして悟の友達?』
傑「……同じ1年の夏油傑です」
硝「……家入硝子です」
顔を引き攣らせながらも、一応名前だけの挨拶をする傑と硝子。
それに対して「2人も友達できて良かったね!」と悟に言っているAの顔は可愛い。大切だからもう一度、"顔は"可愛い。
『悟のお姉ちゃんの五条Aです!2個上の3年生です!』
「そうそうお土産あるんだよ」と言い、悟に抱いていた呪霊を預ける。預けられた悟はこの瞬間祓ってやろうかと呪霊を睨んだ。
『はい!いっぱいあるから好きなの選んでいいよ』
キャリーケースとは別に持っていたそれほど大きくないボストンバッグを開けてこちらに中を見せてくるA。
その瞬間、先程の発言が比にならない程3人はドン引きした。
ボストンバッグの中には呪霊の手や足など、体のどこかしらの一部がゴロゴロと入っていたのだ。
悟「だから言ったろ…会わねえ方がいいって」
もうお分かりだろう。
五条悟の姉はとてつもない…呪霊マニアだったのだ。
「お姉ちゃんに厳しくない?」→←「マジで会わねえ方がいいと思うぞ」
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面白い - 好きぃぃぃぃぃぃぃぃです!素敵な作品をありがとうございます♡ (7月30日 10時) (レス) @page25 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - ほぅわはぁ〜(?)……好きです。完結ですか!? (2022年4月23日 21時) (レス) @page26 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 夢主クセ強 www (2022年3月14日 23時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - なんだこれ最高かよ、、、、、、 (2021年7月29日 6時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - うおおおおここで終わりですかァァァ (2021年7月18日 7時) (レス) id: c396716e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年1月10日 1時