【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「オネガイシマス」 ページ38

思いがけないAの言葉に、傑は目を見開いた。
しかしすぐに真剣な表情になる。


傑「まさかそんなこと言われるとはね。…どういう風の吹き回しだい？」


彼と出会ってから今までで、ある程度の性格は理解しているつもりだった。
だから今回の事はいつもの調子で「ハイハイ、生きてるからいいじゃん」と流されると思っていたのに、まさか戦い方を教えて欲しいと頼まれるとは。


何かきっかけがあったはずだが、1番可能性が高いのは悟と何かしらあったということだ。


『正直、呪いとか術師とかどーでもよかった。就職しなくても金稼げるって言われたから来ただけだし』


辞めたくなったら辞めればいい


今の俺が辞めたとしても誰も困らない



『けど…戦いから逃げんのは一番嫌いなんだよ』



こんな表情できたのかとつい思ってしまうほど、今のAは真剣な表情だった。



傑「…私では力不足だと思うけど」


『嘘つけ。先輩強いだろ』


傑「態度が気に食わないな」


『……オネガイシマス』


すごいカタコトだな。と思いながらも傑は小さく笑った。


傑「体調が万全になったら、な」



そう言うと、傑は立ち上がり自分の部屋に戻る支度をする。
傑の返事にAは目を見開いた後、にっと口角を上げた。


『明日からな！』


傑「硝子の判断次第。あと敬語」


『すぐ良くなるっスよ！』

「マジでクソ生意気」→←「もう説教は飽きた」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す