【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「今日はよく喋んね」 ページ19

七「痛みは感じないんじゃなかったんですか」


『感じねえよ。けど、痛くなくても殴られたらムカつくだろ』



七「呪力コントロール以前に、もう少し感情のコントロールも出来るようになった方がいいと思いますよ」



その言葉を言った後に、七海はしまったと思った。
思わず考えたことをそのまま言ってしまったがために、Aが怒ると思ったからだ。


しかし、Aは自分のイスにガタリと音を立てて座り、口角を上げながら七海を見上げた。


『今日はよく喋んね』


普段から七海はあまり自分から話そうとしない。
基本的に、今日は先輩と実習に行ってしまっている灰原がAが会話をし、灰原が七海に話を振ればその時に反応するというのがいつもの風景だ。


それが今日は自分から質問をし、自分の意見もAに伝える七海をAは珍しいと思った。



よく喋ると言われ、七海は心の中で話してないと貴方は何処か行ってしまうでしょうと思うが、その言葉は言わない。



七「黙っていた方がいいですか？」


『いや？オマエと話すのそんな嫌じゃねぇわ』


七「相手のことをオマエと呼ぶのは人としてどうかと思います」



七海のその言葉にAは「髪型通り真面目だねぇ」と笑う。
それに七海は眉を顰めながら髪型は関係ないだろと心の中で思った。


先程から心の中で思うことばかりだが、今の時点でかなり本心を言ってしまっているし、これ以上変にAを刺激して怒らせても自分が困るだけである。

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