Free! ES OVA 【山崎宗介】

6.私も10個くださーい！ ページ7

渚「宗ちゃんも食べる？」



渚が宗介にフカヒレ？マンの半分を差し出せば宗介はそれを少しだけ後ろに体を引いて避ける。


宗「いらねえ」


宗介の答えに眉を下げて俯く渚。

そんな渚の様子に宗介は顔を逸らしながら口を開いた。


宗「そんなんじゃ足りねえ」


宗介のその言葉に渚は笑顔になり「じゃあ、10個くださーい！」とまた買いに行く。
フカヒレ？マンを買って戻ってきたAも、渚の言葉に反応して「じゃあ私も10個くださーい！」と渚の後を追う。


宗「おい…っ、」


渚達を止めようとするもそんなことできずに呆れた顔で二人を見る宗介。

そんな宗介の様子に真琴が笑った。



真「あっはは、山崎君も渚には押され気味だね。Aもまた買いに行っちゃったし。」


宗「…君付けはやめろ。宗介でいい。」


真「うん！俺も、真琴でいいよ。」



すると凛が思い出したように怜に問いかけた。


凛「そういや怜には、宗介のことちゃんと紹介してなかったよな。」


怜「ええ、でも皆さんから伺いました。中学時代は遙先輩とも大会で競い合ったんですよね？」


怜の言葉に二人は振り向く。



遙「…あぁ。」

宗「…まあな。」



と短い返事をする二人。
そのあとに続く言葉はなく、何だか微妙な空気になってしまった。


その空気に慌てて真琴が口を開く。



真「あ、そういえばなんか二人とも雰囲気似てるよね！無口なところとか！」


凛「うん、そっくりだ。」


真「な、凛ー！」



真琴が頑張るもその空気は変わることなく、空気を読まない凛の言葉に真琴が焦っているだけだった。

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