21.空気を読まない渚 ページ22
一方、真琴と遙はお互い水鉄砲を撃ち合いながら走っていた。
ちょうどその場にあった木の陰に二人して隠れる。
遙「水切れだ。」
そう言って持っていた水鉄砲を捨て、木の陰から出てくる遙。
遙「俺の負けだ…出てこい。」
だが木の陰から真琴が出てくることはなく、真琴の笑い声が聞こえた。
真「わかってるよ、ハル。後ろにもう一丁隠してるの。
真琴のその言葉に遙は小さく笑った。
遙「やっぱりお前には小細工は通用しないな。」
そう言って後ろに隠してあった水鉄砲を取り出し、真琴が隠れる木へと向ける。
そしてその木からは水鉄砲を構えた真琴が出てきた。
真「ハルが考えていることは大体分かっちゃうからね。」
一歩ずつ遙に近づいていく真琴に対し、遙はその真琴から一歩ずつ後退る。
けれども後ろのフェンスにぶつかってしまい、逃げることができなくなってしまった。
真「もう…逃げられないよ。ハル。」
遙「いいぜ…かかってこよ。真琴。」
___…
渚にやられたか怜はAと別れて一人歩いていた。
百「怜っちー！」
愛「こっちですー！」
名前を呼ばれそちらを見れば、似鳥と百太郎が怜に手を振っていた。
怜「似鳥くんと百太郎くん。あなた達もやられてたんですね。」
百「それよりあれ見てください。」
百太郎がみろと言った方を見れば、遙と真琴が水鉄砲を構えているところだった。
愛「さっきからずっとあの状態のままピクリとも動かないんです。」
怜「二人ともお互い考えてることがわかるから動けないんだ。」
百「すげえ…」
怜「でも、もう長くは持たない。どちらが先に限界を超えるか。」
怜の言う通り、遙も真琴も腕が微かに震えている。
その時、遙の腕が少し下がったのを真琴は見逃さなかった。
"今だ！"
そう言って攻撃しようとした真琴だが…
そんな真琴にどこからか水が飛んできて当たる。
見ていた怜、似鳥、百太郎が「え、」と声を漏らした。
怜「今、一体何が？！」
すると遙の横にあった植え込みから渚が出てきた。
渚「ごめーん、まこちゃん！」
怜「渚くんが空気を読まずに美味しいところを持っていったー！？」
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です！続き作って欲しいです！！！ (2018年5月17日 17時) (
レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です！！宗介推しなので幸せです！！！ (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです！！！ (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです！いっきに全部読みました！ありがとうございます！ (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです！ 引き込まれます。できれば続編を読みたいです！ もし作ったら教えてください！！ (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2016年4月1日 23時
