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18.きんたろ…じゃなくて…百太郎くん! ページ19

先ほどAがいた屋台が並ぶエリアを一人歩く百太郎。
そしてその後ろを怪しい影がついていく。


その怪しい影の正体は、マッスルコンテストで使用されている看板を使って身を隠す似鳥だった。
周りの人たちはそんな似鳥を怪しんで見ている。


愛(見つけたよ、百くん。今度こそ仕留めて…)


すると突然百太郎が声を上げて走り出した。


百「あ!!江さーん!」


百太郎が走り出した先には、マッスルアイテムと書かれた店の前にいる江。
百太郎の声に反応して江はそちらを向いた。



江「きんたろ…じゃなくて…百太郎くん!」


江に名前を呼ばれれば、何か衝撃を受けたかのような表情をする百太郎。
そんな百太郎の様子に、江が心配そうに首を傾げた。


江「どうしたの?」


百「…江さんが、初めて名前で呼んでくれた!!」


感激のあまり涙を流す百太郎に江は汗をかく。


愛(いまだ!)


油断しまくりの百太郎の隙をついて、今まで後ろを追っていた似鳥が水鉄砲を撃つ。


だがその水は百太郎ではなく、その前にいた江に当たってしまった。


江「きゃっ?!なに??」


愛(やっちゃった!!でも、もしかしてチャンス?江さんごめんなさい!百くんが興奮してるうちに…)


似鳥はジリジリと百太郎に近づいて背中ギリギリまで水鉄砲を近づけると、今度こそ百太郎に水を当てた。


百「ああん!」


撃たれたというのに百太郎は幸せそうな顔で横たわっていた。


愛「やったー!」



百太郎を倒したことで喜ぶ似鳥だったが、背後にいる人物に気付いていなかった。

喜んだ拍子にその人物にぶつかり、謝ろうと後ろを向けばそこには恐ろしい顔の宗介が立っていた。



宗「愛…江になにやってんだ?」


愛「うわあっ!」


逃げる間もなく、即撃たれてしまった似鳥。


目の前で繰り広げられた状況に理解できずに立ち尽くしている江の肩に、宗介がそっと自分の制服をかけた。


江「これ?」


宗「きとけ。」


そっぽを向きながらそう言う宗介に、江は眉を下げて笑った。


江「ありがとう、宗介くん!」


宗「おう。」

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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時

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