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心から信用しきっていた相手の突然の裏切りは、
私を想像以上に苦しめた。
「A、顔色悪いよ?」
「ごめん…大丈夫だから」
「え…でも…」
「うっ、ごめん。トイレ」
あれ以来、何か口に入れるたびにすぐに戻してしまう。
トイレの便器にすがりついて、
しばらくは個室から出られなくなってしまう。
しんどい。
毎日のように嘔吐を繰り返した胃は、もうすでに悲鳴をあげている。
自然と溢れてくる涙。
それはしんどくて生理的に流れた涙?
それとも…
この世で1番憎いはずの、あいつを想って流した涙?
そんな簡単な問題、
改めて考えなくても自分が一番わかっていた。
他の人なんて見えないくらい、
ただひたすらに好きだったあの人。
「好きだったんだよ…ほんとに」
だれに聞かせるわけでもない無意味なつぶやきが静かに消えるとともに、
さっきよりもずっと大粒の涙がこぼれた。
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作者名:None [ノン] | 作成日時:2018年9月19日 23時