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「宏光くん、
もう…大丈夫…」
ひとしきり泣いたあと、
ふと我に返って考えると一気に恥ずかしさがこみ上げてきた。
子どもみたいにわんわん大声で泣いて、
宏光くんにすがりついて…
穴があったら入りたいってまさにこの事だ。
「ありがとう…泣き止んだよ」
「俺はまだこのままの方がいいかな」
「え?」
「気持ちいい。
A、ちっこいからギュってしやすい」
ふわって優しく包んでくれていた腕に、
ぎゅーって力が加わっていくのが分かった。
苦しいくらいに抱きしめられた私は、
身動きがとれない。
「宏光くん…?」
「ふふ、はい、おしまーい」
そういうと、
しっかりと包まれていた腕から解放された。
さっきまであった温かみがなくなって、
なんだか寂しい。
「ごめんね…
別れてもう1ヶ月経つのにこんなに泣いたりして…」
「良いんだよ、そんなの」
優しく微笑む宏光くんを前に、
私の胸はなぜか苦しい。
ぎゅーっと胸が締め付けられる。
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作者名:None [ノン] | 作成日時:2018年9月19日 23時