幼馴染【2】 -S and Ki-

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「おかえりぃーーー」


駅までエリと悠ちゃんが迎えに来てくれていた。


「ただいまぁーー」
エリと再会の熱いハグ。



「よっし、じゃあ行きますか〜」

そう言ってさらっと私が引いていたキャリーバッグを持ってくれる悠ちゃん。




「ありがとう」

健永といい、悠ちゃんといい。

大人な2人を垣間見る瞬間は、
幼馴染の私でも少しドキッとしてしまう。





ちょうどお昼時ということで、
3人のお気に入りのトンカツ屋に行くことに。



「どうだった？東京」

「すごかったよ〜

映像とかもね、人数いる分凝ってんの。

舞台のセットも名古屋であれやるってなったら、無理かなって言うレベルでね」



東京で学んだことを喋るのに口が止まらない




2人もへぇーとか、すごいねーとか
適度に相槌してくれるから
気持ち良くって仕方ない。



「いい顔するじゃん」

「ほんとほんと。
仕事決まらないって泣いてた頃と大違いだよ」



そんな風に2人が褒めてくれるから嬉しくなる。



「へへ、ありがと」


嬉しい。
私を1番と言って良いほどよく知る2人に
そんなこと言われるなんて。



やりたいことを見つけられたことも、
見つけるきっかけをくれた健永にも、
励ましてくれた2人にも、

ほんとに感謝だ。

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