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「ま、待ってカバン!」
周りのみなさんもぽかーんとして、
事態を飲み込めていない様子。
これ!と、
近くに座っていた萌ちゃんが
カバンを差し出してくれる。
「お金…」
1万円を財布から取り出し、
机の上に慌てておいた瞬間、
さっきよりも強い力で腕を引かれて、店を連れ出された。
「ちょ、ちょっと!」
連れ出した男の人が誰だか分かってないみんなは
軽くパニック状態。
私だけが彼の正体をわかっていた。
声、姿、手の感覚。
.
「ちょ、健永っ」
あんまり大声も出せない私は小声で訴えかける。
そのままズンズン歩いて、
人気のない場所に着いた。
そこでようやく私の腕が解放される。
「ごめん。
危ないでしょ?あんな近寄ってきたら」
さっきまであんなに怒ってるオーラ出してたのに、気づけばいつもの優しい健永。
なんでここにいるのかとか、
どうして連れ出したのかとか、
色々疑問はあるけど
目の前に健永がいる現実が受け止めきれなくて
正直それどころじゃない。
「ねぇ、健永。どうゆうこと?」
うつむき気味の健永の顔を覗き込む。
そして、次の瞬間
.
気付いた時には抱き寄せられていた。
今私はあったかい健永の胸のなか。
他の男の人と並ぶとそんなに大きくはない健永も、今この瞬間はとても大きく思える。
聞きたいことはいっぱいあるけど、
健永の腕の中はすっごく安心して、
されるがままになっていた。
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None [ノン](プロフ) - ともさん» お待ちしてます! (2018年1月31日 10時) (レス) id: 3739193e39 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードからでも大丈夫ですか? (2018年1月30日 16時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
None [ノン](プロフ) - ともさん» ご期待に添えるか分かりませんが、お話だけでも聞かせてくださいm(_ _)m (2018年1月30日 16時) (レス) id: 3739193e39 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - はい、そうです! (2018年1月30日 16時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
None [ノン](プロフ) - ともさん» 藤ニカで新しいお話を書くってことですか?? (2018年1月30日 15時) (レス) id: 3739193e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:None | 作成日時:2018年1月22日 12時