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失恋から3ヶ月。
私たちはもうすぐ3年生になる。
いわゆる受験生ってやつだ。
勉強とは皆無な学生生活を送ってきた私にとって、地獄な1年になることは容易に想像できた。
相変わらず遊びまわる私を見ても、
親は何も言わない。
むしろ夜家にいないのを好都合とでも思ってる様子だ。
「梨花ぁー勉強教えてくださーい」
「むりだよ！なんでバカ同士で教え合うのよ」
「私より点数いいじゃん」
「それはAがバカすぎんの！」
「ちぇ」
心の奥では焦りが芽生えてはいるものの、
それを行動に移すことはできなかった。
変わらず公園に行く日々。
あんなにも楽しい場所に行かないなんて、
考えもしなかった。
「Aさーん、
そろそろ遊んでくださいよ！」
「いつかねー」
「もうそのセリフ聞き飽きたしー」
「はは、私もその遊んでってセリフ聞き飽きたよ」
「うわ、意地悪だ！この人」
中学の１つ下の後輩、高嗣。
前は大勢の輪の中に高嗣も私もいるって感じだったのに、
最近ではその輪を抜け出して今みたいに2人で話したりする。
人懐っこいし、話してて楽だし、
高嗣との時間は好きだ。
「ぜーったい良いよって言わせますから」
「はいはい」
「ほらーまた適当だもん」
敬語の中に時々混じるタメ口が、
近づいた距離の証。
割と上下関係がはっきりしてる地元だからなのか、私がいくらタメ口でいいよって言ってもそこだけは渋る。
高嗣、変なとこ真面目だからなぁー
そういう時は
「敬語で良いから遊び行きましょ！」
っていうのが常套句。
「でたよ。その言葉飽きた！」
こうやって返すまでが一連の流れで、
お決まりみたいになりつつある。
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作者名：None | 作成日時：2018年2月27日 17時
