2度目の初恋を君と (ページ13)

今日:26 hit、昨日:1 hit、合計:20,998 hit

13 ページ13

玉森くんに吸い寄せられていった気持ちをどうすることも出来ず、
みつ先輩に送ってもらってわかれた。

あれから数日。

会いたいな。
そうは思うけど、それが果たして好きだからなのかはわからない。

会いたいな。
でもそれを行動に移すことはできない。

梨花はみつ先輩にLINEを教えてもらったみたいで、
学校でも先生の目を盗んでは、暇さえあれば嬉しそうに携帯を見つめている。

「ねぇ、A
玉森くんとどうなのよ」

ずっと気になってたんだよねー
あの日いい感じだったし

ってぐいぐい顔を近づけて楽しそうな梨花。

「どうもこうもないよ…
ただあの日楽しかったなーってそれだけ」

「ふーーん」

「なによ」

意味ありげにニタニタしながら頷く梨花。

「玉森くん今日コンビニ来るんだって」

「え！！！！」

梨花の衝撃の告白に
つい教室の真ん中で大声をあげてしまった。

「ふふん。
今日は公園じゃなくてコンビニ直行だね」

梨花には全部見透かされてるみたい。

教室中の視線を集めて
苦笑いで座り直す私に向けてニヤッと笑った。