3話 ページ3
.
「お願い！ちょっとでいいから!!」
「甲斐田くんAにお金でも借りるんですか」
「晴くん…？」
「え?!いや違うよ？違うって！弦月!!ねぇってば！」
『剣持クンはいつからそういう呼び方になったのかな？』
「とやさん騙されちゃダメっすよ…？」
『人聞きが悪いな…』
各々が話したいことを話していると場が混乱状態に陥る。
その空気感に押されていたのはまた新たな客で扉から顔を出していた
「え〜しゅらばじゃん」
『おー、でびくんお久』
飛ぶ、というよりも浮遊しながら私の肩に乗ってくるのはでびでびでびる。いつの間にか人間界で契約、というものを始めていたという悪魔界での"裏切り者"らしい。
漫画、というもので読んだ限りでは悪魔は皆契約をするというのを見たが多数の人間との間ではご法度となるらしい
「最近どうだー？さぎしー」
本人…本魔？はそれ自体何も思っていなさそうだけど。
『その呼び方を変えてくれたら教えてあげても良いんですけどね』
「けちだな〜…」
その様子を見ると先程まで2人の友と言い合いをしていた研究者クンはポケットにしまっていたメモを取り出し何かを書き連ねている
…何か興味深いことでもあったのだろう
『…それで、でびくんは何しに来たの？』
「あー、そうだった。けむり分けてくれ」
『なんで？』
「けーやくしゃのたのみなんだよね。ボクもよく分かんない」
そんな感じでいいのか…と思いながら手から出す煙をそのへんに落ちていたボトルに詰める
『量足りなかったらでびくんに送ります』
「んー。ありがとーじゃあな！」
『はいはい。』
今回はしっかり用意されていたでびくんの体の大きさにあった肩がけのバッグにボトルを入れると満足したような顔で手を振り飛んでいく。
少し量が多かっただろうか、私の右手は天井にかざせば半透明になっていた
「…………だ」
『お、どうしたんだい？研究者クン』
「新発見だ！」
目を輝かせ、鼻息荒くお仲間2人にメモ帳を見せびらかしている研究者クンのもとに向かいメモ帳を覗き込めば見つけたときと似た叫び声をあげられる。
『んー…すごいね。ここまで分かったならもう皇都に帰ってもいいんじゃないかな』
それよりも私はメモの内容に興味があった。
自分でもはっきりわからない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
現実逃避中のツバメ(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます！更新頻度は低いと思いますがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2月20日 20時) (
レス) @page3 id: 4a39f56e37 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い！！！更新楽しみにしてます！！ (2月19日 14時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：現実逃避中のツバメ | 作成日時：2024年2月10日 21時
