【黒バス】赤司の相棒はバスケ選手ではない 4th～中学編～【男主】 (ページ6)

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出会い case.Akashi ページ6

赤司と鷹海の出会いは1年の冬頃

図書室に本を探しに来ていた赤司は、1番上の棚にある本が欲しかった

しかし腕を伸ばしてもギリギリ届くかどうかと位置にあり

近くに台も見えなかったため諦めて引き返そうとした時だった

『これ？』

赤司「！…そうです、ありがとうございます」

身長を気にしている赤司にとって、人に取ってもらう事はとても恥ずかしく感じた

すぐに受け取って戻ろうと顔を上げると

ほかの男子ならからかってきそうだが、鷹海はからかう様子どころかどうでも良さそうな顔をしていた

自分が周りに知られている存在であることを少しは理解している分、彼に知られていないと思った赤司は安堵した

『ん、あと同級生だからタメでいい』

赤司「そうか…って、オレを知っているのか？」

『そりゃ、あれだけ目立ってりゃあな』

赤司に本を手渡し、自分の目当ての本を手に取った鷹海は自分を不思議そうに見る赤司に首をかしげた

…なにか変なことを言っただろうか、と考えたが

鷹海としてはそんな気は一切なく

不思議そうに自分を見る赤司を眺めているしかなかった

反対に、赤司はどうでも良さそうな顔をしていた鷹海だから自分を知らないだろうと思っていたため

目立っている、と言われると少々気になってしまっていたのだ

赤司「目立っている…というのは？」

『…そりゃその髪色でバスケ部の一軍になってりゃ、目立つだろ』

赤司「確かにそうだな

…だが、君はそれ以外に何か知っているように見える」

虹村から愚痴を聞かされていた鷹海は何か知っているでは片付けられないほどのことを知っている

だが、それを話す気もなければ話す必要もない

困っているように見えたから助けただけで、更に話を広げる気は全くない鷹海は適当にはぐらかして奥の方の席に着いた

赤司は少し楽しそうに笑って鷹海の向かい側に座り、話しかけることなく読書を始めた

詳しく聞いてこようとしないし、邪魔もしない

それを理解した鷹海はそのまま読書を始めた