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「へぇ、君がフったんだ」
横でニヤニヤとしながら俺に話を振る。普段は目隠しで見えない目元も今はムカつくくらいに分かる。
「アイツら、俺がいること気づいてねーだろ」
「まぁまぁ、女子会だろうし周りが見えていないのはそうだろうね」
キャーキャーとどんどんと上がっていくボリュームにウンザリする。Aも質問責めにやれやれと言った様子だ。
「君は、友達以上に彼女を見ていると思っていたよ。寧ろ、溺愛」
全てを見透かしたように言うイライにため息が出る。最近は少し話すようになったのは良かったが基本的に避けられているため遠目で見ることしかできていない。もう触れることはもう叶わないだろうし。
「ナワーブさん」
背後から低い声が俺の名前を呼んだ。振り返れば銀髪に長身の体に背を丸めオドオドとしたやつ。イソップだ。
「Aさんからメモを受け取りましたが白紙でした。彼女と話すきっかけに僕を使わないでください」
目を合わせず口元のマスクはモゴモゴとうごく。ボソボソと漏れる声はまぁ俺への愚痴だ。
「やっべ、ちげぇよ。こっち渡そうと思ってたんだ」
本来渡そうと思っていたメモをポケットから出す。それは明日の夜集まろうと男共を徴収した際にいなかったイソップを誘うためのメモだ。
「……嫌です」
「まぁ、そういうなって。行って嫌なら1杯飲んで帰ってもいいからさ」
そう言ってもイソップの怪訝な顔は治らない。むしろ眉間のシワは深くなっているように見えた。
「直接言ってくれれば良かったじゃないですか」
「お前、Aだと話しやすいんだろ。見たら、分かるし」
他の人と比べるとAに対しては基本的に柔らかい表情で会話している。それは俺だけでなく他の人間も言っていることだ。
「はぁ。別に彼女に好意があるとかではありませんからそんな嫌そうに言わないで貰えますか」
そう言うと彼は食事を貰って早々に広間から帰ってしまった。あぁ、食事を取りにきただけなのだ。
「そんな嫌そうな顔してねーだろ」
「いや、君人を殺しそうな顔してたよ」
そうイライに指摘され初めて目付きが悪くなったことに気がついた。些細なことですぐに不機嫌が表に出るのは良くない癖だ。
「そんなふうに怖い顔をするなんて今でも好きなんだろう？」
「うっせ」
誰が聞いてるか分からないこんな場所で肯定なぞできるわけもなかった。
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とびこ(プロフ) - 焼きそばパン粉さん» めっちゃ嬉しいです！最近全体的に更新滞ってましたがまた機会を見つけて作ろうと思います！ありがとうございます！ (5月31日 22時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - ここまで一気見しましたが、とてもおもしろい物語でした！特に女性ハンターやサバイバーとの絡みがとても好きで、ハンター問わずの女子会とか飲み会とかもっと見たいなと思っていたんです！もし、作者様のお時間がお有りでしたら、番外編！とても楽しみにしています！ (5月29日 15時) (レス) @page45 id: a4641315f9 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 毎パートコメントいただけて嬉しかったです。ずっと応援していただいてありがとうございます！次に行くか続編に行くかまだ決め兼ねているのですがそう言っていただけるだけで嬉しいです。 (2023年4月26日 8時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 完結してる！おめでとうございます！別の小説とか書くのであれば応援してます！ (2023年4月26日 6時) (レス) @page45 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» いつもコメントありがとうございます！！頑張ります！ (2023年4月14日 20時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年4月13日 6時
