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「落ち着いたなの？」
エマが私の頬をティッシュで擦りながら私の顔をのぞき込む。私は首を縦に動かすと安心したように笑った。
「女憲兵」
「……呪術師、さっきはごめん」
「いや、構わない。私も事情を知らずに踏み込みすぎたと思っている。先程の話を聞いた限り自分自身のその呪いは無くても良いと考えていたということで良いのだな」
顎に手を当てながら呪術師はそういった。
「私はこの力がないと人とのつながりをモテないと思い込んでた。もし、この二人が友達でいてくれるんならこんな力、いらない」
「分かった。なら早速解呪をはじめよう。バケツに水を貯めないとならないからナワーブ、少し手伝ってくれ」
そう言ってナワーブを連れて部屋を出ていった。変わらずエマとトレイシーは近くで心配そうに居てくれている。
エミリーは輸血を終えたのか針を指した箇所にガーゼを張り付けたり脈を測ったりと医師らしくテキパキと働いている。
「……勘違いしないで欲しいのだけど私も貴方のこと嫌いじゃないわよ。ゲームでの働きなんかはすごく尊敬できるし、思いやりもあるもの」
「エミリー。……うん、ありがとう」
「貴方が死ぬと色んな人が泣くわよ。私が知ってる限りはね」
そう言ってやさしく微笑む。天使だと思った。そういや、戦場の天使なんて人も居たような気がした。外傷を癒す天使。欲を満たす誘惑。彼女に対する劣等感が溢れそうになるのを感じて彼女を見るのを辞めた。
数分するとバケツを三つもったナワーブと二つ持った呪術師が入ってくる。何に使うのか呆然と見つめていると呪術師が解呪の手順を話し始めたり
「女憲兵の場合、探鉱者と同じ体外と体内の両方に治療が必要になる。対外は同じだけの呪いをかけて相殺することで解呪ができる場合が多いのだが君の場合は恐らく呪いそのものの根源もいる」
「こんげん？」
「つまり、その根源を引きずり出す必要があるわけだ。そこでこの水を飲み干してもらう。もっとも神聖な飲み物とされておりそこに塩を混ぜてある。君の体内を根源にとって快適な場所にさせなくして吐き出させる」
「待って頂戴。そんなに水を飲んでは水中毒になってしまうわ」
「医師の言うこともわかる。この方法は摂取目的ではないので、吐き出させる必要があるんだ」
そう言ってグラスで水を掬い私に手渡した。私はそれを一気に飲み干すと、再度水を掬い手渡す。
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とびこ(プロフ) - 焼きそばパン粉さん» めっちゃ嬉しいです！最近全体的に更新滞ってましたがまた機会を見つけて作ろうと思います！ありがとうございます！ (5月31日 22時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - ここまで一気見しましたが、とてもおもしろい物語でした！特に女性ハンターやサバイバーとの絡みがとても好きで、ハンター問わずの女子会とか飲み会とかもっと見たいなと思っていたんです！もし、作者様のお時間がお有りでしたら、番外編！とても楽しみにしています！ (5月29日 15時) (レス) @page45 id: a4641315f9 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 毎パートコメントいただけて嬉しかったです。ずっと応援していただいてありがとうございます！次に行くか続編に行くかまだ決め兼ねているのですがそう言っていただけるだけで嬉しいです。 (2023年4月26日 8時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 完結してる！おめでとうございます！別の小説とか書くのであれば応援してます！ (2023年4月26日 6時) (レス) @page45 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» いつもコメントありがとうございます！！頑張ります！ (2023年4月14日 20時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年4月13日 6時
