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この力に気づいたのは齢五の頃だ。早すぎるがこの時から異様にたくさんの人から声をかけられた。老若男女問わずだ。
もちろん、何度も誘拐されたり事件に巻き込まれたりもしたがそれ以上に守ってくれる人も多かった為に幼少期は比較的平和だった。
私は、十五になるタイミングと同時に国の憲兵隊に入ることとなった。理由としては家庭が裕福でなかったから。父は早くに他界し母の希望があったためだ。特別不満も抱かなかったし母の助けになるのならと私は戦争に参加するようになった。
悲劇はここからだ。憲兵になる女性なぞひと握り。その中でも戦争に赴くのは私だけだった。そんな私はすぐに男どもの発散の対象となった。
初めはもちろん抵抗した。しかし、男女の差というものは目視以上に広かった。どれだけ筋肉をつけても体力をつけても勝てやしない。かつ、数が多かった。
毎夜呼び出される度に私の心はすり減って言ったし、死んで行った。
ある日、私は敵軍に捕まった。殺される。そう思って抵抗をした。奴らの手を掴み必死に力を込めた。あれだけ殺意の籠った目で見たくせに私に触れた瞬間、目に熱が含まれた。
そこで初めて気がついた。触れた相手は私を好きになる。そう気づいた時には、絶望しか無かった。どれだけ真面目に鍛錬を積んでも努力をしても私は兵ではなく女性として見続けられるのだろう。
そうして生きながらえるのか。そう思えて死にたくなった。確かその時は自陣が血眼で私を助けに来たんだ。
休日を貰った日に私は街でパンや野菜を買い出しに行った。できるだけ誰にも触れないように細心の注意を払って出かけた。その日は確か一人だけにしか触れなかったと思う。触れた相手が悪かったのだが。
その国の国王は私の目の前に仁王立ちとなり握手を求めた。見た目が好みだ。と堂々と発言をして
横暴な国王に対し拒否する訳もなくおずおずと手を差し出すとがっちりと掴まれまじまじと見られた。そして高らかに
「汝を私の妻へと迎える」
母は大層喜んだ。支援も約束され危険な憲兵隊にいる必要も無くなったからだ。私が嫌がるのも、無視して私は奴の妻となった。4番目の妻。
それから三年ほど毎晩求められるようになる。齢十七の頃だ。
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とびこ(プロフ) - 焼きそばパン粉さん» めっちゃ嬉しいです！最近全体的に更新滞ってましたがまた機会を見つけて作ろうと思います！ありがとうございます！ (5月31日 22時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - ここまで一気見しましたが、とてもおもしろい物語でした！特に女性ハンターやサバイバーとの絡みがとても好きで、ハンター問わずの女子会とか飲み会とかもっと見たいなと思っていたんです！もし、作者様のお時間がお有りでしたら、番外編！とても楽しみにしています！ (5月29日 15時) (レス) @page45 id: a4641315f9 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 毎パートコメントいただけて嬉しかったです。ずっと応援していただいてありがとうございます！次に行くか続編に行くかまだ決め兼ねているのですがそう言っていただけるだけで嬉しいです。 (2023年4月26日 8時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 完結してる！おめでとうございます！別の小説とか書くのであれば応援してます！ (2023年4月26日 6時) (レス) @page45 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» いつもコメントありがとうございます！！頑張ります！ (2023年4月14日 20時) (レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年4月13日 6時
