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Aside






『だけど、お前を守るためにした事なんだよ。シカトしたのも、葉月の虚言に合わせたのも全部全部、お前を偽者の犯人にしない為に……ほんと、こんなこと考える俺ってなんなんだろう。皆、巻き込んじゃって葉月の罠を利用してAとまふの距離を縮めようとしたのも、全部お前にとってはお節介なんだよな。』



『お前は、良い奴に恵まれてるよ。良かったな。俺のことはもう忘れて……かえる』







無理矢理でも話を終わらそうとするそらるさんに、一発個室に響く程の、ビンタを食らわしてやった。







『そらるさんは、私にとって大好きな大切な存在なの!!簡単に、忘れるわけないでしょ!!私みたいに、諦めたらもう、何もかもが遅いんだよ!!』




『俺は、Aや皆を巻き込んで色んな人の精神的苦痛を浴びせてしまったし仲割れも犯した人なんだぞ……?そんなの、お前にとってもみんなにとっても俺は、厄介者だろ!!』







取り乱しながら、そらるさんは私に怒鳴った。まるで、“ほっといてくれ”って思ってるように。私、分かる。







『全部どうせ、演技なんでしょ?』



『演技だったらあんな嫌悪な雰囲気になんねぇよ!』



『私、あんなって言われても分からないけれど、演技だとしても皆の絆は引き裂かれてなんかいないって!!私のこの意見は曲げない、決して!!』



『みんな、そらるさんを慕うからその計画に参加し、私に対する罪悪感は天月くんもうらたさんもさかたんもみんな一緒!そらるさんだけがそんなに自分を責める必要は無い。だから、皆貴方を責めなかったのは事実でしょ?信用してたから出来たことじゃん。』







私の言葉がそらるさんの心に突き刺さったのか、そらるさんの蒼い瞳から綺麗な水滴が細波のように流れてゆく。悲しい涙なんて、この世に必要ない。泣くんなら皆、嬉し涙だけでいい。人が悲しむのは見てて不快。誰も望んでないし、悲しい現実なんて要らない。







『俺……もうどうしたらいいか分かんなくなってきた。』







彼は、私が生きていく中で初めて弱音を吐いた。いつも、ファンからそらるさんはずっとまふまふさんを守って欲しいとか言われて自分が弱音を吐ける場所が無かったんだと思った。活動も控えてるし、尚更。そらるさんは布団にうつ伏せながら泣き出した。段々濡れていく純白の布団カバーを横目に私は彼の背中を何度も、何度も優しく撫でる。









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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2023年2月9日 20時) (レス) @page34 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
玲歌 - とても感動しました!やはりHAPPYENDはいいですね! (2019年12月8日 2時) (レス) id: 3f1cf7186f (このIDを非表示/違反報告)
名無し - やばい……1か月間iPad壊れてたから………コメントが出来なかった…… (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7792404562 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - ゆめさん» そういうことだったんですね!理解がなくすみません…わざわざありがとうございます! (2019年11月27日 18時) (レス) id: 961225ba0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - いちごみるくさん» 前作は夢主は無くなってしまいましたが、こちらはハッピーエンドで書きたかったので生きてますよ! (2019年11月27日 18時) (レス) id: 3ad22a6249 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月19日 22時

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