もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

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Aside






『お前を守ろうとして、あえて裏切り行為をしたんだあの日。』



『うん』



『事前にみんなには個別でLINEして計画のこと知らせてたんだ。でも、あの日居なかった志麻くん達3人を現場を見ていなかったし急に知らせるのもなって思って連絡してなかったんだ。』



『だから、次の日の挨拶も返してくれなかったの？』



『あぁ…』







顔を背け床に視線を移動するそらるさんの行動にちょっとの違和感を感じた。どうして、そこまでして私を守ろうとしたの？極端すぎない？







『でも、結果上手くいかなくてお前を苦しませてAからの信頼一瞬で失い……』



『どうして……そんなリスクのでかい方法を選んでしまったの？もっと、他に方法はあったんじゃないの？』



『もっと冷静になればみんな傷つかずに済んだかもな。でもな、もう過去に起こしてしまった過ちは俺にはでかいんだよ！！それに、裏切り行為をすればお前に味方してくれた奴と俺側に回った奴で溝が出来るんだ。その溝が本来、葉月が欲しかったものなんだ。』



『葉月の本性を徹底的に暴くためにやった、自分を犠牲にした賭けを挑んだよ俺は。呆れるよな』



『犠牲も何も、そらるさんが何か葉月に仕向けなくても私1人だけでよかったのに...皆巻き込んじゃうのは絶対だめだよ！』



『どうせ、お前も俺の事受け入れてくれだろ！？』






ソファーから話す際は移動しベット近くのパイプ椅子に座っていたそらるさんは感情が昂り勢いよく立ち上がった。パイプ椅子は無造作に倒れ1粒の光の雫が床についた。






『そうだよそらるさん。貴方にシカトされた時、すごく傷ついた。信用していたのは私だけだった、相手はなんも思ってくれなかった。全部演技だったんだって一年前思ったよ。そらるさんの今の気持ちすごくよく分かるよ。』







信用して貰えない辛さなんて人一倍理解できるよ








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