いい人生でした。【歌い手】

だ ページ3

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パソコンでの配信も慣れた







家に帰って皆が余韻に浸るこの時間







多くの観覧者が増える時間帯に私はゲリラ配信を行った。






5〜6分を過ぎたところで、空気は変わり本題に入る。







この言葉をいえば私は、歌い手としての生活も終わる







『私は、沢山の人に逢えて光栄でした。過去も現在も未来も色んなことに挑戦してきていると思います。最初は小規模のライブハウスで日々バンドメンバーであちこちを回ったり、本格的に歌い手活動をできるとはあの時はまだ思ってませんでした。東京ドームでのライブも今回大成功で2days満員という、私は異様な功績を成し遂げることが出来ました。』







『こうやって大きな挑戦を、応援してくれる人がいたり手伝ってくれるスタッフさん達には感謝しかありません。凄いこと成し遂げちゃったなって自分で思って3年前から実は、歌い手としての生活じゃなくて普通に働いて普通に結婚して普通の女性になりたいなって思ってました。みんなと同じ事をしたいってずっと、ずーと思っておりました。』







この後の文を口にすれば丁度配信も切れるし終わるのに両目から出てくる涙と耐えきれない声がどろどろと私の心を侵略して喉がつっかえる。中々言えない言葉。言わないと、けじめがつかない。意をけして今、声を出そう。







『この配信をもちまして歌い手としての活動を引退することを決意致しました。応援してくれた数えきれないファンの皆さん、歌い手仲間の皆さんありがとうございました！！』








そこで配信は切れた








『やっと、終わった』








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