０８.悪魔のような一面 ページ8
真剣に花を選んでる彼をよそに
「Aちゃーん！」
とやけに高いテンションでお店に入って来た人が１人。もう声を聞いただけで分かるぐらいの、常連さんの方が来たようだ。
「いらっしゃい。雅紀くん」
いつもの様に振る舞う私と
「なんで相葉さんがいるんだよ」
どうやら知り合いのような彼。
彼の表情といったらお世辞にも嬉しそうとは言えない。
仲良しじゃないのか？
何より距離が遠い…。
店内のほぼ端と端に対面してる彼ら。
「あれ？ニノじゃん」
彼の口が聞いたことのない単語を発した。
愛称かな？とも思ったけれど、気になったのでとりあえず突っ込んでおく。
「雅紀くん、ニノって和也さんのことだよね？」
「あぁ、うん。下の名前は和也で苗字の方はニノ…」
そう。
私達は至って普通に会話していた。
それなのに、どこからかとてつもない殺気を感じる。何より、言葉に詰まった雅紀くんの顔が徐々に青ざめていってる気がする…。
「それ以上は…ね？」
やっぱり気のせいではなかったようだ。
声こそ穏やかだが、雅紀くんが私の背中越しに見た時の彼の顔は、きっと穏やかではなかったのだろう。そうでなければ、青ざめる理由にならない。
「せーっかく、Aちゃんに和也さん♡って呼ばれてるんだから、余計な名前教えるんじゃないよ！」
雅紀くんに詰め寄る彼の悪魔のような一面を見てしまった私。
さっきまで天使のように笑ってたはずなのにな。
でもそれだけ心を許せてる相手ってことか？
ん？いや待てよ。
和也さんの語尾にハートマークが付いてるように聞こえたのは私だけか？
「あ、はい…。すみません…」
チラッと私を見た雅紀くんが私と彼を見るなり、両手でハートマークを作ってこちらに顔が尋ねている。
つまりは、恋人同士なのか？と。
だから、私は違うよと意味を込めて腕を交差させてバツを作った。
「ったく…」
ひとしきり怒ると彼は本来の目的である花選びに戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 338人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
光和(プロフ) - kah0july13さん» ありがとうございます。その時が来たらまたお知らせします！お話を進められるよう頑張りますね！ (2018年2月15日 23時) (
レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - 光和さん» ぜひぜひ二宮さんサイドよろしくお願いします！がんばってください！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
光和(プロフ) - kah0july13さん» こちらこそはじめまして。照れながら読んで頂けて私も書きがいがあります！翻弄している二宮さんは罪な男です(*ﾉωﾉ)ｷｬ二宮さんサイドもまた面白いですよ( *´艸`)いつか書ける日が来たらいいなと思ってます。ありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年2月13日 17時) (レス) id: 57f8bc9dac (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - (続けてすみません！)いつか二宮さんサイドでも書いてほしいなぁと勝手に思ってます(〃艸〃)ﾑﾌｯこれからの更新も楽しみにしてます！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
kah0july13(プロフ) - はじめまして！いつも二宮さんの惚れっぷりに照れながら(←？)読ませていただいてます！私の中では初めて読むタイプの二宮さんで、｢何か裏が？それとも純粋に？｣なんて毎日ニノさんの心のうちを考えるのが楽しいです！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: a426a84b69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光和 | 作成日時：2018年2月5日 4時
