これから�А�(一期ラスト) ページ44
「…お二人とも、終わりましたか？」
やれやれ、と首を振りながら黒霧が登場。
「うるさい」
案の定、死柄木弔はそれにキレる。
黒霧はアタシの方を見て呆れたように、「よかったですね」と言った。
「えぇ、本当嬉しいわ」
頬を染めて言うアタシを死柄木弔は「黙れ」と罵った。
「はぁ…そういえば」
苛立ちを露わにする死柄木弔をなだめて黒霧が言った。
「雄英体育祭ですね」
「あー…そっかぁ、今ってその時期だなぁ…」
死柄木弔は「うんうん」と何度も頷き、「ま、俺はめんどくさいからそういうのはいいや。誰か見てこいよ」と丸投げ。
「中継されてるんじゃないっけ？」
「まぁムカつく餓鬼もいるわけだし俺も中継は見とくよ。業、お前は実際に見てこい」
「はいはい」
というわけで数日後に雄英に偵察に行くことになった。
「黒霧」
死柄木弔は黒霧に自分の部屋まで飛ばすよう命じた。
またもや黒霧と2人。
黒霧はバーにあるグラスを拭き始めた。
この3週間程度の日数で、随分内容が濃い生活を送っている気がする。
そのせいか少しばかり疲れている。
「よかったですね、叢雲業。何があったかまではわかりませんが何かいいことがあったんでしょう」
「ええそりゃあもう。黒霧さんいっつも協力してくれてありがとう」
「いえいえ私は何も」
学校の友達よりもこの人たちと良好な関係を築けていることっておかしいかしら？
ふっと息が漏れる。
胸の奥があったかいような、そんな感じ。
「どうされました？面白いことでも？」
「ううん、何でもないの」
黒霧は「そうですか」と言ってまたグラスを拭く。
あぁずっとここに居ることが出来るなら、それは幸せなことなんだろう。
ここがアタシの本当の居場所なんだ。
「黒霧さん、ありがとう」
「…何がでしょう？」
「ううん…後で弔君にも言わなきゃ」
「楽しそうでなによりです」
ねえ何であいつらはこの人たちを"敵"って言うの。
アタシたちにとってはあいつらが敵なのに。
結局、悪を倒すだとか、正義が勝つだとか。
そんなのって詭弁よね。
守りたいものも守れずに、守るべきでないものを守るなんて皮肉な話でしょう？
それじゃあ。
アタシだって、アタシたちだって、そういうものは制裁する権利はあるわね。
ねぇ？ヒーロー＜偽善者＞。
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JACK(プロフ) - 梨杏@ウオタミさん» コメントありがとうございます！！夢主との関係上個人的には20〜22あたりまでであってほしいと思っています！頑張りますありがとうございます！ (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏@ウオタミ(プロフ) - 弔さんの年齢気になりますよね！！更新頑張ってください！待ってます。 (2017年6月10日 19時) (レス) id: 91efdc15d9 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - RYEHLさん» ありがとうございます！その言葉すごく嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月4日 17時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
RYEHL(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください(￣▽￣) (2017年6月4日 17時) (レス) id: 6917c8daac (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - あのちゃむさん» ありがとうございます。弔さん口調が定まりませんが頑張ります！ (2017年6月3日 18時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
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